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趣味で弾くピアノ、プロを目指すピアノ

教室には、ピアノの先生を目指している子供がいるが、子供の頃のレッスンをよく思い出すのだ。新しい曲を先生に頂いたらもう嬉しくて嬉しくて、一目散に家へ帰って弾き、次のレッスンのとき全部弾けるようにしていった。先生に褒められ、いっそうやる気が出たもの。ツェルニー30番、やがて40番、バッハのインヴェンション、そしてシンフォニア、モーツァルトのソナタ、ベートーヴェンのソナタが主だった。

「プロを目指したい」

 

ところが、ある日、先生にプロを目指したいと告げた途端、厳しいレッスンになった。グランドピアノは高1の時に購入してもらったが、音大の先生を紹介されてレッスンにいくと、考えられないほど厳しく、それまで楽しくピアノに向かっていたのに、なんだか急にやる気と自信がなくなり、何よりも大切にしていたグランドピアノの存在を疎ましく思ったことさえあった。

プロを目指すという事は大変な事とは覚悟してはいていたけれど、もはや楽しむ事など忘れて、苦しみさないと言われている感じがした。練習は帰宅して夕食時まで、夕食の後10時まで。今のように少子化ではなく、受験する人数も多かったので推薦制度もなかった時代だ。厳しいレッスンについて来れないのなら、所詮やっていけないだろうという事を先生は分かっていらして、その上でのスパルタレッスンだったのだ。しかし、よく投げ出さなかったものだと、今でも思う。受ける以上、責任は重大ではあるけれど、私の方針として、ピアノの先生を目指している子供たちに私が受けたようなレッスンをしようとは思わない。やはり、ピアノはのびのびと楽しく演奏して欲しいのだ。

話は変わり、だいぶ前に「はこだてわいん」で「ジンギスカンに合うワイン」というのを購入した。ラベルはちょっとおちゃらけているが、山葡萄を使っていて、その酸味がグッド。しばらく我が家の天然ワインセラー置いておいたので熟成されたのかコルクを抜くと、とても良い香りがした。レッスンを終えて、今宵は焼肉パーティー。リーズナブルなお値段のワインだったが、これはかなり美味しい。また函館へ行きたくなった。それにしても外は寒く、なかなか庭開き出来ずにいる。そんなわけで花苗も来週届けられることになった。2週間も早く桜が咲いたと驚いたが、ここ数日は暖房を入れるほど寒い。

みかこ