子供の頃、ピアニストの宮沢明子(めいこ)氏、
東京音大教授の弘中 孝氏などのプライベートレッスンを受けた事があった。
ベートーヴェンのピアノソナタで受講した記憶があり、
中学3年、高校1年生~受験期で、かなり緊張したのを経験している。
レッスン内容は高く、とても厳しかったが、必死にくらいついていった。
そう、必死だった…。
教室では昨年、一昨年とピアニストの先生を招いて
プライベートレッスンを行ったが、昨日は埼玉県から
元気な男の子の兄弟が私のレッスンを受けにきてくれた。
春に新聞折り込み広告を入れたのだが、それを見て下さった方が
埼玉にお住まいの息子さんにお知らせしたのが、きっかけである。
しかし、埼玉県まで届くとは思わなかったので、びっくりした!
帰省されたご実家がすぐ近所だったという偶然もあった。
それにしても優秀なお子さんで楽しいレッスンだった。
3週間前に発表会を終えて、演奏した曲を聴かせてもらったが、
ご両親が暖かく見守る中、堂々と演奏してくれた2人。
普段の練習より、かなりハードルが高い曲だったにもかかわらず、
「頑張れば出来るのだ」という事を師事している先生は教えて下さっているのでしょう。
それでも、レッスンとは尽きないもの。2人は、まだまだ上達すると思いました。
レッスンする前に2人とちょっとお話しできたのですが、
「ピアノは好き?」との質問に、少し間を置いて「まぁまぁかな」と
答えてくれたのが印象深かったです。
ご両親が、わざわざ普段の教材を持ってきてくださったのですが、
拝見すると、ちょっと硬い内容の教材だったように感じました。
あまり練習しないと親御さんはおっしゃいましたが、
小3と小6の男の子が、それを真面目に何時間も勉強する方が
無理があるようにも思えました。
でも、とても上手でしたから、練習の仕方が上手なのだなぁと感心しました。
お父様は、私が子供の頃に師事した先生の事をご存知のようでした。
その先生は、よく色々な事をお話して下さり、話上手で、いつもそのお話が
面白しくて、先生のレッスンが大好きでした。
実は、コンサート大好き人間になったのも、その先生のお陰なのです。
私が「いつかコンサートに行ってみたい」と先生に話したところ、
先生は何回か私をコンサートへ連れて行って下さったのです。
一番想い出深いのは、ラザール・ベルマンのピアノリサイタルでした。
そんな事を思い出しながら、昨日は初対面の2人にレッスン致しました。
発表会が終わったにも関わらず、真剣に受講してくれて嬉しかったです。
また、ご両親がとても教育熱心で素晴らしいと思いました。