ラヴェルの「道化師の朝の歌」の高速同音連弾の指使いを色々考えてみる。使用している楽譜に指使いが書かれていたら、恐らくその指使いで練習すると思う。でも、2冊以上スコアが在ったら、なるほど~と思う事が結構多い。スコアは複数冊持っていると比べられて参考になると思う。9年も前に練習した曲なのに、思いがけず指先の記憶が残っているもので、なかなかその癖が抜けない事に、まず驚く。両手で弾けるところは左手にも手伝ってもらい、右手だけになるところは、132,または321,なのだろうと思うけれど、色々試した結果、親指を使わずに3と2だけで弾くのが案外簡単で速い。3連符から2つの音に変わる前で132を使うとスムーズ。あくまでも私の場合はです。それにしても、酷い肩凝りで頭が痛い日でした。レッスン休みで良かったです。
ダン・タイ・ソンのリサイタルで聴いたラヴェルも凄く良かった。これもお気に入りの一枚。選曲が面白いのです。最初にショパンのピアノ協奏曲 第2番 第3楽章を持ってくるなんて、びっくりぽん!
ベトナムから世界へ飛翔。ベトナム戦争の時に防空壕の中で紙鍵盤で練習したというエピソードは、とても有名ですよね。最初にダン・タイ・ソンの演奏を聴いた時に、なんて澄んだ音でピアノを弾く人なのだろうと思いました。
防空壕で紙鍵盤というのも驚きだけれど、疎開先に水牛がアップライト・ピアノを運んできたのだとか!防空壕の中の湿ったピアノはネズミの巣となって、ネズミを追い出してから練習したのだとか。いやはや…
先日、JRに乗って小樽へ出掛けた時にダン・タイ・ソンの「道化師の朝の歌」を久しぶりに聴いたら、センスの良い演奏で切れ味が良くてカッコ良くて、それからずっとこのディスクを丸ごと聴いています。リサイタルでは「水の戯れ」がやはりそうで、どうしても弾きたくなった事を覚えています。