小山実稚恵ラヴェルピアノ作品集/ゴージャスな演奏

リサイタルにもよく出かける小山実稚恵さんのラヴェル。邦人の録音が極めて少なく、これも貴重なディスクです。ラローチャのディスクと同じように「鏡」からは「道化師の朝の歌」のみです。ジャケットの解説には「スケールの大きいゴージャスな名演」と書かれていますが、1曲目の「ラ・ヴァルス」を聴くと頷けます。素晴らしい!そして「道化師の朝の歌」では表現の深さに脱帽します。このディスクの最後を飾っているのは「夜のガスパール」。「ラ・ヴァルス」に始まって「スカルボ」で締めくくられているのは圧巻です。オール・ラヴェルのリサイタルを是非、聴きたいです!

小山実稚恵さんが選曲されたプログラムで2006年からスタートした全24回の壮大なリサイタル〈音の旅〉~ピアノでロマンを語る~。第1回 白:ものごとのはじまり~ロマンへのさすらいの旅を聴いた時に、解説書を購入しました。全ての回にイメージの色があって素敵だなぁと思いました。123曲の小山さんの解説も大変勉強になります。

サインを頂きました。〈音の旅〉も来年で終わるのですね。全部を聴けなかったのは残念ですが、最終回は絶対聴きたいですね。

みかこ