昨日、今日と毎月恒例のグループレッスンを5組行いました。
写真は大人の生徒さんの部。欠席者が多く3名と少なかったですが、多くても少なくても
その状態に応じて良いレッスンが出来るように工夫しています。
大人の生徒さんの前は 小さな子のグループで12名もの参加でした。子供たちとは最後に「うれしいひなまつり」を 2つの伴奏バージョンで歌ってもらいました。歌を知らなかった子も覚えて帰ったのでは ないでしょうか。2番まで歌いましたが、4番まで全部歌えるという子もいました。
私は、いつものように解説しながら弾きます。今月はベートーヴェンのピアノソナタ12番より 第1楽章。演奏後、小さな子供たちからは思いがけないような感想を聞いて驚かされます。 「ベートーヴェンの魂の声が聞こえた」「最初は爽やかで、いそがしく踊ったり、なんだか苦労 したり…」などなど。
ベートーヴェンのピアノソナタはバレンボイムの演奏をよく聴きますが、12番の第1楽章は 8分30秒もかけての演奏です。バレンボイムは、それぞれのヴァリエーションでテンポを変えて 弾いています。私は8分の3拍子、アンダンテなので、それほど遅く弾くのは抵抗があります。
何回か録画したところ7分20秒くらいでした。それでも十分弾き応えを感じます。
今回は強弱を表現するのに苦労しました。囁くような弱いピアニッシモ。優しいけれどメロディーを ハッキリ・クッキリ出さなければならない第5変奏などは本当に難しいです。 内容が深くて一音一音慈しんで弾かなければと思うと、何時間あっても練習が足りません。
まだまだ掘り下げて勉強していかなければならない事で一杯です。弾き込んでいくと当然
演奏時間も変わっていくでしょうね。速いヴァリエーションは軽快ですばしっこく、重々しい短調の ヴァリエーションでは足取り重くゆっくり、ずっしりと。本当に奥が深いと思います。