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ピアノソナタ第14番「月光」

ベートーヴェンのピアノソナタの中で特に人気の高い作品。
「月光」というタイトルはベートーヴェンが付けたものではなく、ベートーヴェンの死後
ルートヴィヒ・レルシュタープという人が第1楽章について
「ルツェルン湖の月光の波に揺らぐ小舟のよう」とコメントしたことから「月光」と
言われるようになったとか。

然別湖で初めてカヌーに乗った時の夜は満月で、月の光が湖に反映して
まるで墨絵のように静寂な世界だった。
あまりにも幻想的で、すぐにでも漕ぎ出したい衝動に駆られた事を思い出す…
HPでは、この湖の光景にドビュッシーの「月の光」を演奏したけれど、
あの墨絵の世界はベートーヴェンの方が合っていたなと思う。

有名な第1楽章は、表現力があれば中級の生徒さんでも手が届くので人気が
高いのかも知れない。
12番「葬送ソナタ」の次は、9番と思っていたが「月光」を弾きたくなった。
春は色々な事が重なり心が乱れやすいので、第3楽章のような激しい曲が弾きたくなる。
ベートーヴェンの音楽の魅力は、負けない強い精神にあると私は思う。
だから、これからもライフワークにしていきたい。

みかこ