今年はショパンイヤーなので、発表会ではショパン特集を組もうと思っているが
よく知られている曲、演奏される事の少ない遺作など、相当以前に購入した
ドレミ楽譜出版の「ショパン・ピアノ作品便覧」には解説と縮小ピアノ・スコア204曲が
収載されているのを思い出し、本棚から取り出した。
インターネットでも調べてみると、「知られざるショパンの世界・イタリアの音を目指したショパン」
という興味深いタイトルを目にした。関 孝弘氏の演奏によるCDと解説付きの楽譜
「ショパン遺作集」を即入手した。
19歳の時に作曲した「パガニーニの思い出」という作品が1曲目にある。
ショパンも天才ヴァイオリニスト、パガニーニの演奏会をワルシャワで聴いて大きな影響を受けたようだ。
8分の6拍子のバルカローレのリズムに乗って、明るく楽しげなメロディーが歌われる。
3度や6度の重音、ショパンならではの華麗で優美な連符が満載で、なかなか難しい曲だと思う。
ショパンはオペラを愛し、なかでもイタリアの作曲家ロッシーニ、ベルリーニのオペラを
聴きながら育ったのだとか。
関 孝弘氏の解説には、ショパンの特徴はピアノ奏法をベル・カント唱法と結びつけた事では
ないでしょうかと書かれています。
イタリアで生まれたベル・カント唱法は、ショパンが子供の頃から自然と耳にしていたので
歌うようなレガート奏法を追求したのでしょうね。
ショパンの苦手な作曲家はベートーヴェン!しかし、12番の「葬送ソナタ」だけは好んでいて
この作品に影響を受けピアノソナタ第2番「葬送」が書かれたという繋がりが面白い。
遺作集の中で有名な曲は20歳の作品であるcis mollのノクターン。
アンコールなどでピアニストが好んで演奏する「レント・コン・グラン・エスプレッシーネ」。
亡命直前に書かれた「パガニーニの思い出」と、その後に書かれたcis mollのノクターンは
対照的な曲調である。
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こんばんは、みかこさん。
クラッシック音楽は聴くのが好きですが、知識の方はさっぱりなので、このようなみかこさんのブログを読むととても勉強になります。
今週末の札響定期で、チェコ出身の指揮者ラドミル・エリシュカが振るんですよね。行きたかったな〜。
CDで我慢します(T T)。
そのみさん、こんばんは!
すっかりクラシックファンですね。
私のようなブログでもお役に立てて嬉しいです。
札響の定期はあまり出かけませんが、7月14日の
3大ピアノコンチェルトは出かけようかと思っています。
今、曲をリクエスト中ですよ。
7月はPMFとも重なっているので忙しくなりそう。
今年はご一緒できそうですね。(^-^)