ピクニックコンサート〈レナード・バーンスタイン・メモリアル・コンサート〉
7月30日(日)
札幌芸術の森 野外ステージ〈レナード バーンスタイン メモリアルステージ〉
今年も強烈な暑さの中、フレンズ会員特典の優先で会場に入れるので芝生の一番前に陣取ってコンサートを楽しみました。12時まで時間があるので、ワインを飲んだり、お弁当を食べて寛いでいると、あっという間に12時です。ソプラノ歌手の天羽明恵さんが元気にステージに登場され、華やかにファンファーレが森のステージに鳴り響きました。時折吹く爽やかな風が心地良い。
ダンスしながらプレイする「ダンプレ」というのが流行っているそうですね。TVで観たことがあります。プログラムの初めは北海道札幌国際情報高等学校吹奏楽部のみなさん。暑さを吹き飛ばすような元気な演奏に場内が湧きました。続いてマリンバの華やかな演奏、ストラヴィンスキーの「兵士の物語」組曲。そして、ウィーンフィルのライナー・キュッヒルさんが出演されるなど多彩で豪華なプログラムでした。オペラ歌手の方々も素晴らしかったです。私はピアノ伴奏も楽しくお聴きしました。
恒例のPMF讃歌~ジュピター~。今年も音楽監督のワレリー・ゲルギエフ氏の指揮で歌いました。なんとも贅沢な共演です。
後半のProgram
指揮:ワレリー・ゲルギエフ
ヴァイオリン:ダニエル・ロザコヴィッチ
PMFオーケストラ
●ワーグナー:歌劇「タンホイザー」序曲(ドレスデン版)
●ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲 第1番ト短調 作品26
Intermission
●シューベルト:交響曲 第8番 ハ長調 D.944「ザ・グレイト」
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一気に涼しい風に変わる夕方。今朝は駐車場で「タンホイザー」序曲を練習する音が聞こえてきて清々しい気持ちになりました。良いですよね~ リヒャルト・ワーグナーの名作オペラの序曲。壮大な盛り上がりが堪らなく好きです。
去年に続き2曲めはヴァイオリン協奏曲。ブルッフの第1番ト短調。若手のヴァイオリニスト、ダニエル・ロザコヴィッチさんの演奏がとにかく素晴らしかった。ブルッフのト短調。とてもドラマティックな曲ですね。あっという間の演奏でした。鳴り止まない拍手に堪えてのEncoreがありました。なんとパガニーニの24のカプリース第24番イ短調でした。CDは持っていますが、生演奏を聴いたのは初めてかも。リストが編曲した「パガニーニによる大練習曲」の第6番「主題と変奏」を弾いた事があるのですが、原曲を実に忠実にピアノ譜にしたのだなぁと思います。それにしても、ヴァイオリン1台で演奏する方が遥かに難しいと思いました。この曲を聴けただけでも来た甲斐があったねと、はじめさん。ブラボー!!
昨年はショスタコの8番ハ短調だったのに対し、今年はシューベルトの8番ハ長調。「ザ・グレイト」が演目にあると、ちょっと構えてしまう私です。何しろ長いので!そう「天国的な長さ」なのです。お客さんが終わりだと思って「ブラボー!!」と拍手した気持ちが分からなくはない。しかし、ゲルギエフ氏は最後の余韻をもの凄く大切にする指揮者なので、ちょっとお気の毒な感じが伝わってきました。この長大な作品を飽きること無く聴かせてしまうゲルギエフ氏の音楽作りを改めて素晴らしいと思いました。歌曲王シューベルトならではの旋律の美しさを見事に引き出していました。
今年も心が温かくなる演奏会をありがとうございました。
まだ明るい午後6時過ぎ。お祭りが終わると、ちょっと寂しい気持ちになりますね。また来年!