バレンボイムのベートーヴェン


大人の生徒さんのグループ・レッスンでした。ドカ雪で駐車場の雪が寒さで氷になり地下水でなかなか融けず、氷割りを何度か試みたものの、腕が痛くなるばかり…。もの凄く汗をかくけれど、雪かきでは痩せない。本当に割りに合わない。(笑)


ラヴェルの「マ・メール・ロワ」より第2曲の”親指小僧”。全音の三善晃さん監修・解説の楽譜に日本語訳が載っています。「親指小僧は通ってきた道もパンくずをまいておいたので、帰り道を難なく見つけだせると思っていました。ですから、ひとつもパンくずが見つからなかった時はたいへん驚きました。実は、小鳥だちがやってきてパンくずをひとつ残らず食べてしまったのです。」


不思議な曲です。アルゲリッチはアンサンブルがお好きですよね。札幌Kitaraでは第3曲のパゴダの女王レドロネットをネルソン・フレイエと連弾演奏されました。


はじめさんも全曲演奏にトライする気満々なようです。


腕が痛かったですが、逆に力まずに弾けて、今日は楽しくラクに演奏できました。


高校1年の時にレッスンを受けたのを覚えています。当時は、この曲は好きではなかった記憶があります。今は弾いていて面白いと思うけれど、強弱や休符をしっかり伝えるような演奏、ユニゾンも跳躍する音もむらなく綺麗に音を鳴らす。そして、いかに楽しく聴いてもらえる演奏が出来るかというのが常に課題です。

それにしても、このソナタが作曲された1802年は「ハイリゲンシュタットの遺書」を書いた年で、ベートーヴェンは自殺を考えた程、思い悩んでいたのに、何とも明るくて元気な曲なのです。

尊敬するバレンボイムの演奏。表現が深いです。

みかこ