中学の時、音楽の授業の始まりは、生徒が選ぶ3曲のリクエスト曲を歌う事だった。よく歌っていたのは「銀色の道」、「遠くへ行きたい」。そして、シューベルトの「魔王」。最初の2曲は、とても渋くて中学生が歌うのは、ちょっと可笑しいくらいですが、はじめさんもよく歌っていたとか。いえ、はじめさんの父親が毎日のように歌っていたという事です。「遠くへ行きたい」は好きで、よくリクエストしました。”知らない街を 歩いてみたい どこか遠くへ 行きたい~” という 永 六輔さんの詩、中村 八大さん作曲によるこの歌、哀愁が漂ってイイですね。シューベルトの「魔王」ですが、授業でレコード鑑賞した時に、圧倒された事を覚えています。恐らく生徒一同が圧倒され、心を奪われたように思いました。何しろ、ゲーテの詩が怖いですし、低音でダダダダダ ダッダッダーと迫ってくる緊張感溢れる作曲が素晴らしい。担任の音楽の先生が「ピアノで弾くとこんな感じ」と言って、弾き始めたのがきっかけとなり、毎回のように誰かがリクエストしていました。O先生は「腱鞘炎になりそう」と言いつつも、嬉しそうでした。それにしても、坊やの必死な訴えに対し最初は父親が軽く聞き流しているような感じがして、可哀想だなぁと思いました。次第に坊やの訴えが激しくなっていくにつれ、父親も不安になっていき、ついに坊やは死んでしまうという壮絶な内容。リストがシューベルトの歌曲を編曲したものがあり、この「魔王」も入っていますが難曲です。ケマル・ゲキチ氏が弾くと本物の「魔王」のようで怖いです。
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はじめまして。みかこ先生のピアノを教える熱意に感動し、ブログ拝見させていただいております。小1の娘がピアノをやっていて、一年かけてメトードローズ幼児用上巻が終わりそうです。少しペースがゆっくりかなとも思いますが、気長に見守ろうと思います。
メゴンコさん、はじめまして。
ありがとうございます。嬉しいです。
楽譜を1冊終えるという事は達成感がありますよね。
大事なことは、しっかり覚えて進むことであって
ペースは、人それぞれで良いと私は思っています。
「暖かく見守る」って素敵ですね。(^-^)