お化けより怖いと言われる私

先日、行った発表会の会館にある照明室に、お化けが出るという中学生はスタッフを担当してくれた。しかし、本当はお化けが出るのでやりたくなかったのだそう。はじめさんが聞いた話によると、「でも、先生が怖いから断れなかった」。はじめさんが「じゃぁ、お化けが出る照明室と先生が居る舞台袖で先生の指示を聞くのと、どっちがいい?」と聞くと、その子は「お化けの方がいい」と言って照明室へ行ったという。お化けより私は怖いということになるけれど、はじめさんに話したらバレバレになるのだから、実際のところはどうなのでしょう。

組曲の最後にグロッケンを使ってアンサンブルしたのだけれど、このグロッケンを使うために荷物が増えた。グロッケンを置くためにエレクトーンの椅子、座る椅子、譜面台、そして、グロッケン。演奏を担当してくれた生徒さんは舞台の上で楽譜を持ってこなかったと言って我々を唖然とさせた。開会の挨拶の文章を書いた紙も楽譜も一式持ってこずに、手ぶらで来たと舞台袖でニコニコして話すのだ。譜面台は何の役にも立たなかった。それにしても、堂々と全部を成し遂げ驚かされる。お化けより怖いと言われている私だけれど、この子の方が上を行くと思う。

みかこ