ピアノ調律師の物語だからと友人に勧められて読み始めたものの、何故か206頁までしか進まないままだった。本を読むのはわりと早いのだけれど、この本は何度かに分けても全部読まないまま閉じられていた。
昨夜、この映画を観た。206頁までは読んだので大体は分かっていたが、やはりピアノの演奏が聴ける映画の方が、この作品は良いと思った。
ピアノが好きな双子の姉妹が出てくる。双子でも演奏は対照的。でも、いくら双子だからって、ピアノの演奏まで似るということは、むしろないのではないかな。華やかな曲を好む妹、重厚な曲を好む姉。だからといって姉が暗いとは、私は思わないなぁ。
ピアノの調律の後、高音の響きが一部だけ出すぎたりといったことで相談はしたことがあるのだけれど、弾いている曲のイメージに対しての音色を要求したことはない。1曲だけを弾いているわけではないし(このあたりが、どうも違和感)子供の頃からずっと来てもらっている調律師さんなので、なんにも言わなくても伝わっているのだと思う。
家を建てた時は最初にグランドピアノ一台だけで、注文していたC7は後から入ったので、調律師さんは苦労していました。一台だと響いて響いて。やがて物が色々と増えたり、後からC7が入った時は、またガラリと音が変わって。落ち着くまで2年ほどかかりました。
高校生の時から弾いているG5の方は安定していて、新しいC7は手がかかる難しいピアノでした。
映画でのピアノの演奏は辻井伸行さんでした。彼が弾く音は明るくてキラキラしていますね。オリジナル曲は、すぐに久石譲さんだと分かりました。