昨日、はじめさんが部屋を片付けていたら白いドレスのようなものが袋に入っていたといいます。見てみると、学生のときに所属していた混声合唱団のコンサートのときに着るために作ったドレスでした。
高校のときのクラスメイトで高校時代ずっと合唱部に所属していたIさんに誘われて北大の混声合唱団を見学に行った。Iさんは既に入部する気満々でした。面白そうだから一緒に入ってみようと凄い気迫につられて私も入部することにしました。
中学のときはピアノの練習が中心だったので部活動はムリだと思っていましたが、同志が10人集まって「文芸部」というのを立ち上げて、新聞に詩を投稿したりして、時々新聞い掲載されて楽しかったです。高校のときは部活動に入る余裕も時間はありませんでした。
混声合唱団に入部すると、お揃いの白いドレスを作らなければなりませんでした。叔母に相談すると友だちに洋裁の先生がいるとのことで、ドレスを仕立ててもらうことになりました。
1万3千円は学生には厳しい金額でしたが、アルバイトのお金でドレスを作ってもらいました。大昔の話ですが、オーダーメイドでこの値段は格安だったと思います。
定期演奏会のとき、客演指揮者に花束を渡す役に何故か選ばれて、歌うよりも花束を渡すときの方が緊張したことを覚えています。みんなで歌うのは全く緊張しませんでした。正指揮者のHさんは、いつも自信満々な方でしたが、流石に大舞台では指が震えているのが分かりました。
Hさんは指揮者を目指して音楽科を受験するためにピアノを練習していると聞きました。定期演奏会に出たあと私は合唱団を去ったので、その後のHさんのことは分からなかったのですが、ある日のキタラのコンサートのチラシの中にHさんが活躍していることを知りました。朝ドラ「エール」を観ていると、主人公のモデルの古関裕而さんとHさんのイメージが重なります。
それにしても、白いドレスが出てきてびっくりしました。はじめさんに「良い生地だよね」と言われ、捨てるに捨てられず、また袋に戻してしまっておくことにしました。