ウミガメって懐っこいですよね。水族館が好きで旅行中によく行きますが、2013年に九州へ行ったときの写真です。
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海が大好きな椎名誠さんの本を読んでいると、『海を見にいく』という写真集を出版するにあたってオーストラリアのヘロン島での話が登場しました。ヘロン島でウミガメの産卵を撮るために訪れたのだそう。
わずかに光る夜の雲。闇の中の波を見ていると、午前3時ころ、何の音もたてずにウミガメが砂浜にあがってきたのだそうです。300㎏もありそうな大きな亀が。
ヘロン島は鳥だらけの島なのだそうで、絶えず鳥の鳴き声がヒステリックに響き渡り、そんな泣き声の中で数分休んではオールのように前あしを激しく動かし深い穴を掘る。(このシーンはよくTVで観ます)
産卵用の穴は約70㎝ほどの深さで、ウミガメは1時間ほどかけて穴を掘ります。ピンポン玉くらいの卵を40個ほど生み落とし、生む時にウミガメの眼から涙が流れているのが見えたそうです。
ウミガメが産卵するときの涙は有名な話ですが、涙ではなく体の中の塩水を目から出しているのだそうです。産卵するときに苦しそうな表情をして目から流すので泣いているように見えるのですね。
悲しくて泣くときの涙はしょっぱいから人間の涙も塩水なのだとしたら、ウミガメも目から涙を流しているのでしょうね。きっと。
マレイ・ペライア版のヘンレ版を購入してから運指の考え方に感動して「月光」ソナタを弾いています。ウミガメが砂浜に上がってくる日はこんなに月明りの夜ではなく月の暗い晩だそうですが、夜の海に月が見えるシーンが好きで見入ってしまいます。