今日は北海道も一番の暑さでした。二階、リビング、レッスン室とクーラーをフル稼働しました。西日が入るレッスン室は午後になるとカーテンを閉ざします。
先日、ふとTVを観ていたら左手のピアニスト・智内威雄(ちないたけお)さんの番組でした。
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左手のピアニストというと舘野泉氏のことしか知らなかったのですが、智内威雄氏もかなり以前から左手のピアニストとして活躍されていたのですね。智内威雄さんの温厚で深い語りが心地良く興味深く、すぐに番組を録画しました。
脳の誤作動で起きるジストニア。運動を行う回路に混線が生じた結果、運動するという命令が過剰に出ている状態と考えられてますが、音楽雑誌で医師でピアニストの上杉氏がジストニアについてピアニストの病気として紹介していた記事を読んでいたころ。2007年ころ、毎日ハノンを丸ごと1冊、1時間30分くらい時間をかけて弾いていました。
ちょうど秋の発表会を終えてすぐのこと、右手がいきなり私の意志とは別にピアノを弾きだすように勝手に指が動き出して唖然としたのを覚えています。すぐに上杉先生の診察を受けましたが、ジストニアではなかったもののハイフィンガーで長時間弾き続けないようにいわれました。
「美しいか美しくないか」というのが智内さんのご両親の価値観・人生観だったそうです。「美しいか美しくないか」というシンプルな教えは智内さんも受け入れやすかったようですね。それにしても、芸術とはまさに「美しいか美しくないか」というシンプルなものなのだと納得しました。
智内威雄(ちないたけお)の公式サイトです。左手のピアニスト・智内威雄のコンサート情報を中心として、左手のピアノ音楽の復刻と普及を目指す活動をお伝えします。 左手のピアニスト・智内威雄 公式サイト / Left Hand Pianist, Takeo TCHINAI - |
子どものころは、やっぱり友だちと一緒に遊びたいと思うもの。智内さんのお母さまは、人と同じようになりたかったら人と同じ時間を過ごしなさい。しかし。人と違うことをしたければ人と違う時間を過ごしなさいと、おっしったのだといいます。
凄くわかりやすいですよね。遊びたいのに何故ピアノの練習をしなければならないのだろうと思うことは誰しも経験があるとことと思います。そして、全然練習しないでいるうちに、読めていた音符が全然読めなくなってますますピアノが面白くないということになりますよね。
ピアノを弾くということは人と違う時間を過ごすことでもあり、自分と向き合う素敵な時間でもありますよね。短くても良いのでピアノを過ごす時間を大切にしましょう。