一日わずかな貴重な読書タイムに電話が鳴った。0120の電話には出ないのだが、080から始まるか携帯電話で女性だった。ピアノ教室のことで聞きたいというので警戒心はなかったのですが、大手の企業が相手だという。
コロナ渦で家に居る時間が多くなり、ピアノを習いたいという人が増えているので、信頼できる教室として紹介させてもらえますか?というのです。
「こちらのピアノ教室では生徒さんを募集していますか?」と切り出されたので、お問合せの電話なのかと思いました。しかし、どうも胡散臭いと思ったのは「福利厚生」というキーワードを何度も使うからです。
11月からの話であり、大手の企業に紹介するもので信頼のおける教室を探していました。と、同じことをたどたどしく何度も繰り返します。そして、最終的に最初の2年間は毎月4万円かかりますといいます。コロナ渦で大変な時に、なんと96万円支払ってくださいという趣旨の電話だったのです。引っかかる人はそういないと思いますが、甘い言葉には気をつけましょう。
とりあえず資料を送ってというと、それはできませんといいます。そのかわりオンラインで説明会を行うというのです。これは洗脳する気なのだなぁと思いました。
インターネットで検索すると、電話がかかってきたというtweetを目にしました。3年目以降からお金がかからないという台詞と永久的なお付き合いという甘い勧誘に、96万円を支払った人もいるようです…。最初の2年間、毎月4万円という電話があったら要注意です。それで結果が出ていたら結構なことですが、こんな田舎で福利厚生で利益が出るとは考えられません。
「かちゃぺない」NHKの報道
30分くらいしか本を読む時間がありませんが、まさにその時間にかかってきた電話にすっかり気分が悪くなりました。ヘルマン・ヘッセの美しい世界に浸っていたのに。
NHKも茶番な出来レースばかりを報道していて本当にうんざりします。母がよく「かちゃぴない」という変な言葉を使っていましたが、調べてみると正しくは「かちゃぺない」で北海道弁のようです。意味は貧弱というような感じですかね。醜い出来レースは、かちゃぺなく、そんなやり方でコロナ渦を乗り切れるとは到底思えません。
はじめさんから時々聞く中に、大学生のころの友人が高額な教材を売りつけられ、必死にアルバイトをして返済していたという話があります。楽しい学生生活を送れずバイトに明け暮れ、勉強時間も奪われ、就職まで響いたそうです。
騙すのも騙されるのも嫌ですね。電話でのお問い合わせで教室に入られる人が多いので、今日のような電話に出ないわけにはいきません。唐突な電話や甘い言葉に冷静に対処できるようにしたいものです。