ようやく観た映画「乱」

先日、黒澤明 監督の「乱」をようやく観た。はじめさんも私も初めて観たのだが、3時間近くもある大作なので2回に分けて観ようとしたのだけれど、面白くて一気に観てしまった。
始まってすぐに音楽を担当しているのが武満 徹だと知って驚いた。しかも札響だったとは全く知らなかった…。この映画で、武満氏は黒澤監督ともめて、以後、音楽の担当をしなかったとか。
ストーリーから、シェークスピアの「リア王」だなと気づいたけれど、はじめさんときたら「3匹のこぶたの話かな?」と言うので可笑しかった。
1985年という、かなり古い映画だけど、主演の仲代達矢さんの凄みのある目、その狂人ぶりや、楓役の原田美枝子さんの怖さ、迫力のある演技が素晴らしかった。
ようやく会えた3男の三郎があっけなく死んでしまうシーンでは、観ているこちらもガクッとなり、うなだれてしまった..

映画は映画館で観るのが一番なのだろうけれど、最近はなかなか行けないでいる。車旅の時にワインを飲みながら映画を観るのが今のところ一番好き。

みかこ