1月に放送された「スカラ座の秘密」という番組をようやく見た。バレンボイムは世界の頂点に立つオペラ指揮者の一人として知られていますが、スカラ座は、2006年に「スカラ座のマエストロ」という称号をバレンボイムに与えている。放送では、バレンボイムが得意としているワーグナーのオペラから「ワルキューレ」を取り上げていた。

 

バレンボイムは、一流のオペラ歌手にも手厳しい指導をしていた。「君は、いつも歌いだしが遅れる。ちゃんとやれ!」。指摘された歌手が何か言おうものなら「えっ、なんだって。何か言いたい事があるなら言ってみろ!」 歌手:「・・・、いえ、なんでもありません。マエストロ」という一幕があって、はじめさんなどは「ひぇ~。バレンボイムこわっ」と言っていました。オケにも「スカラ座の一員なのだから、こんな事を言わせるな!」「指揮棒から良い音が出るわけではないのだ!」と厳しく熱い指導です。バレンボイムは優れたピアニストですから、自身が指揮者となり表現したい事をピアノで演奏することは出来ますが、指揮棒を持つ立場では、自分の表現したい事をいかに団員に伝えて音楽を組み立てていくかという過程が、ピアノを通して表現するよりも、難しく深いものなのだろうなぁなどと思ったりして観ていました。

番組ではスカラ座の魅力についても詳しく放送されました。「スカラ」とは階段を意味するのですね。各階に大きな鏡があって、ドレスを着た貴婦人たちを映す仕掛けになっているとか。幕間での楽しみ方が優雅です。ヴェルサーチのドレスなどの紹介があって面白かった。一度は「スカラ座」で、オペラを観てみたいものだ。もちろん、指揮者はバレンボイムで。

学生の時、2週間のヨーロッパ研修があり、チェコ、イタリア、オートリア、フランスと4カ国を旅行したのだが、ミラノでは「ドゥオーモ」を観ただけで残念ながら「スカラ座」へは行かなかった。最後に訪れたパリでは「オペラ座」でドニゼッティの「愛の妙薬」というオペラを観た。このオペラの鑑賞に関しては、くじ引きで、私はラッキーな事に高い席をゲットした。友達とはバラバラに離れたので緊張したけれど、ボックス席の一番前で、少しだけ優雅な気分を味わって、美しい舞台セットとテノール歌手の美しい声に感動した。しかし、もっと幕間でオペラ座を楽しむべきだったのにと悔やまれる。かたことの英語、ドイツ語、イタリア語でなんとか周って来たものの、フランス語では「シル ヴ プレ」しか教わっていなかったのだ。ルーブル美術館を見る前に入ったレストランでは英語は無視されて、オーダーができず困っていると、日本人の若い女性に助けられた事を思い出す…

みかこ

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