Categories: 熱帯魚 aquarium

さよなら「ライオン」、ありがとう「ライオン」

 
昨日、札幌から戻ってきたら、我が家のボスプラティ「ライオン」が他界していた。我々の会話を聞いているのだろうか。何故か留守中に逝ってしまうことがほとんどだ。2009年2月、初心者のはじめさんがミックス・プラティをネットで購入した中に、たまたまメスのミッキーマウス・プラティが居て、到着するなり10匹の子供を出産した。慌てて産卵箱に入れた。右の写真は、だいぶ大きくなって自由に水槽を泳いでいる。

 

2009年の夏。ライオンは立派なハイフィンで、身体も大きかった。兄弟の中に3匹くらいハイフィンのオスが居た。ライオンの次に逞しかった「ハイフィン」という名のプラティは、2010年の夏、PMFのピクニック・コンサートから帰ってきた日に他界した。それから初代のミッキーマウス・プラティは「ライオン」だけになった。プラティの寿命は自然界では1年。水槽だと2年で3年も生きれば長生きなのだそう。「ライオン」の生命力は凄まじく、1週間前から横たわっていたのだが、声をかけると反応してヒレを動かしたり、目を動かしたりしていた。その姿は「まだまだ」と言っているかのように見えた。昨日の朝、出かける時に声をかけたら、尾びれを動かしていたけれど、なんとなく帰ってくる時に水槽を見に行きたくなかった。レッスン室で楽譜の整理をしていると、はじめさんが「ライオンが動かない・・・」と伝えにきたので、やっぱりそうなのかと思った。

 

2009年の夏には、「ドイツ・イエロー・タキシード」と一緒に混泳していて、ボスの「パク」をはじめ、バタバタと死んでしまったので、はじめさんは思い切って秋に水槽をリセットした。以来、水槽を3つに分けて、絶滅しかけていた「レッドバック・ホワイト・ミッキーマウス」数匹だけを60センチ水槽で育てた。過酷な環境の中で生まれた「やっほ~」が、たくさん子供を産んでくれて絶滅の危機を脱出したのだが、「やっほ~」は短命だった。具合が悪くなってから弱った姿を見せたくなかったのか、流木の陰に隠れ、昨年の秋、やはり我々が富良野旅行から戻ると、ひっそりと他界していたのだ。しかし、「ライオン」は弱っても、横たわったまま水槽の中をプカプカと流されても、生きる姿勢を見せて、私たちを驚かせた。「見ているのが辛いけれど、本当に凄い生命力だな」と、はじめさんがつぶやいていた。
「ライオン」、最後まで真のボスだったね。ずっと忘れないよ。ありがとう「ライオン」。

みかこ

Share
Published by
みかこ