ショパンコンクール、ファイナル最終日の一番手に小林愛実さんが登場しました。6年前もファイナルでも演奏したピアノコンチェルト1番。今回はどのように演奏されるのか楽しみにしていました。
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とても透明感のある美しい音。ややゆったり目のテンポで、1音1音丁寧に音を慈しみならがの演奏に感動しました。小林さんの奏でる弱音の美しさは他に類をみないもので、これこそがショパンの神髄ではないかと思いました。
しかし、華奢な小林さんの後に体格の良い男性ピアニストがガンガン音を鳴らして演奏すると、これこそがピアノコンチェルトだと勘違いしている人も多くいるようでした。ショパン自身の演奏は繊細で柔らかく大きな舞台を嫌っていたので、プレイエルのピアノを好んでだといいます。
確かに小林さんが華奢な身体ですが、コンクールだから音が大きく鳴らせる人=スケールの大きい演奏というのは、なんか間違っていると思います。
どの奏者にも暖かく寄り添ってくださったマエストロ。小林さんの繊細でどこまでも美しいショパンの調べにも息がピッタリ!西陣織のドレスも素敵でした。
想像した以上に審査に時間がかかって、少し眠りながら時々目覚めてはまだかなと思い観ていましたが、発表になったのはなんと9時過ぎでした。ピアノの練習をしていた はじめさんも観たい!といい、一緒に観ていましたが、ポーランド語での発表され、字幕もないのでよくわかりませんでした。名前だけは聞き取れましたが、反田さんは2位なの!?という感じ。
それにしても、12名全員がハイレベルなので、2位が2人、4位も2人、入賞者は12人中8人でした。残りの4人の方々だって素晴らしい演奏だったので困難極まりない審査だったのでしょう。
そんなハイレベルな闘いの中、反田さんは2位、小林さんは4位のダブル入賞。本当におめでとうございます!そして、参加された皆様、審査員の方も大変お疲れ様でした。
入賞コンサートは日本時間10/21 深夜2時開演でライブ配信があるようです。