春を迎える3月は卒業のシーズンですね。教室でも幼稚園を卒業する生徒さん、小学校を卒業する生徒さんがいます。4月から新しい環境でのスタートになりワクワク・ドキドキの心境だと思いますが、落ち着いてピアノを弾いてマイペースで迎えて欲しいです。
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幼稚園にあがる前におもちゃのピアノで楽譜を少し読めるようになり、ピアノに興味を持ち始めました。最初はオルガンを買ってもらい、小1のときにピアノ教室に通いました。家のすぐそばにバス停があったので、バスでピアノ教室へ通いました。
バイエルやツェルニー100番の練習があまり面白くありませんでしたが、ブルグミュラー25の登場で俄然面白くなったのを覚えています。学校では誰が一番かっこよく「アラベスク」を弾けるかが流行っていました。それと今も変わらないのは「ネコふんじゃった」は、ピアノを習っていない子も弾けてしまう不思議な曲でした。だから逆に弾くのは嫌でした。
小学校を卒業した人が中学校へ行くので大きな変化はありませんでした。私たちの頃は人が多かったので、田舎町でしたが4クラスありました。中学の3年間は同じ担任でクラスが変わらなかったことが大きかった。
担任は若い音楽の先生でした。よく音楽のことや将来のことで相談にのってくれた熱心な先生でした。テストに出るからと教わった呪文のような長調の♯「トニイホロヘハ」や♭「ヘロホイニトハ」、短調の♯「ホロヘハトニイ」、♭「ニトハヘロホイ」は今でも役立っています。
とても大きな変化でした。小樽の普通高校へは5人ずつしか行きませんでした。どちらを選ぶか。やはりピアノを中心とした生活になるので、少し余裕のある方へ進むべきとの担任のアドバイスに従いました。
中学のときは3時間の練習を要求されましたが、高校に入ったときに音大の先生のもとへ通い、それでは足りないといわれ、まさに遊ぶ暇もない感じでした。高1のときに待望のグランドピアノを買ってもらったものの、それがプレッシャーになったりもしました。厳しい先生で、練習しても練習して駄目。よく投げ出さなかったと思う…。しかし、受験の前に初めて辞めたいと親に言うと、それまで無関心だった父親が「辞める前に弾いて欲しい」というので、ベートーヴェンのソナタを弾くと、父はもの凄く感動してくれた。そういえば小4のときにアップライトを買ってもらって「エリーゼのために」を弾いたときも、そうだった。結果、辞めなかったのは父が感動してくれたからなのだと感謝している。
春を迎えるのは嬉しいですが、環境の変化にストレスを感じてしまうことも多い時期です。そんなときは、落ち着いてピアノを弾いてリラックスしましょう。