ちっちゃいちゃんのままお別れ/熱帯魚との暮らし

 


10月21日(金)

「ちっちゃいちゃん」は、恐らく、「ブッキー」と呼んでいた奇形のプラティの子供じゃないかと思う。レッドトップ・ホワイトミッキーマウスプラティの中に突然ホワイトプラティで生まれた「ブッキー」。それから4匹のホワイトが水槽に居た。「ちっちゃいちゃん」は一番小さく、いつまでも大きくならなかった。「ブッキー」は、奇形に生まれながら逞しく生きて、身体も徐々に大きくなった。泳ぐことは出来たが、長く泳げず、浮いている事ができなかったのに、2年近くも生きたのだ。「ちっちゃいちゃん」は泳げていたが、3日程前から泳げなくなり、他のプラティがご飯を食べている時、間違ってつっつかれるので、「ブッキー」の時と同じように隔離した。ただ、この事が残り短い命に対して良い事かどうか分からない。お魚にとってみたら、つっつかれようと放っておいて欲しいと思っているのかも知れない。

「ちっちゃいちゃん」は、21日未明、静かに息を引き取った。短い命だった。ホワイトプラティは左下の方に居る一匹になった。「ちっちゃいちゃん」は、群れる性各では無く、慎重で、探さないと見つからなかった。隔離室では、動けるうちは、落ち着かなくグルグルと動き廻っていたけれど、力尽きてぐったりした時は可哀想だった。本当は見られたくなかったと思うのだけれど…

7月7日に先に逝った「ブッキー」も、「ちっちゃいちゃん」もコンサートがある日で、結構、気落ちして出かける事になったのだが、死に対して、何故かドライなはじめさんには、何も言わないようにしている。日常生活を送る中で、短い命との付き合いなのだから仕方が無いと割りきらなければならないのだが、なかなか慣れるものではない。

みかこ