Kitaraのニューイヤー2023 / ワクワク楽しいコンサート

札幌に向かう道中、道路には雪が全くありませんでしたが、駐車場に車を停めてキタラへ歩く道がツルツル。しかもホテルに車を停められず、大荷物を持って歩くはじめさんは汗だくになって会場入りしました。

2023年1月14日(土)15:00開演
札幌コンサートホール kitara 大ホール
指揮・チェンバロ:鈴木優人
箏:LEO
管弦楽:札幌交響楽団

program

● J.シュトラウスⅡ:喜歌劇「こうもり」序曲

● J.シュトラウスⅡ:ピツィカート・ポルカ(管楽器初版)ヨーゼフ・シュトラウスとの合作

● J.シュトラウスⅡ:ポルカ「雷鳴と稲妻」作品324

● 藤倉 大:箏協奏曲

intermission

program

● ヴィヴァルディ:「四季」より春 RV.269

第1楽章  Allegro
第2楽章  Largo e pianossimo sempre
第3楽章 Danza pastorale:Allegro

● ラフマニノフ:交響曲 第2番よりホ短調 作品27より

第3楽章 Adagio

● J.シュトラウスⅡ:ワルツ「春の声」作品410

● J.シュトラウスⅡ:ワルツ「美しく青きドナウ」作品314

encore

●ソリストアンコール:即興演奏「新春に寄せて」

●ヨハン・シュトラウスⅠ:ラデッキー行進曲


ニューイヤーコンサートといえばヨハン・シュトラウス

毎年、元旦に放送されるウィーン・ニューイヤーコンサートでは、ヨハン・シュトラウスのワルツやポルカが演奏され華やかで楽しい雰囲気に包れます。

今日はキタラで生演奏が聴けるというでワクワク感がありました。指揮者の鈴木優人さんのトークが軽快で楽しく、溌剌として躍動感に溢れる指揮もP席に居た私たちは楽しめました。オケの1人1人の音がよく耳に入ってきて、今はこの人が演奏しているという感じで目が行きました。

前半の最後は箏協奏曲でLEOさんの登場。箏の準備が整うまで暫く時間を要しました。「竜」をモチーフに演奏された藤倉 大さんの作品は、うっそうと茂る密林に棲むさまざまな生き物の鳴き声や気配を描き出したもので、風のような音が鳴ったり幽玄の世界へと誘われました。とても難しそうな曲だなと思いました。

アンコールには、なんと箏奏者のLEOさんと鈴木優人さんのチェンバロによる即興演奏が繰り広げられました。「新春に寄せて」はお正月ムードに溢れて」素敵でした。

美しい音楽に包まれた後半の部

休憩を挟んで、鈴木優人さんによるチェンバロの弾き振りでヴィヴァルディの「春」。省編成でチェンバロを囲みながらアットホームな感じの演奏がまた良かった。

札響のコンサートマスタ会田莉凡さんのヴァイオリンが素晴らしく、うっとりと聴き入りました。

続いて、あらゆる曲の中で鈴木優人さんが好きだというラフマニノフの交響曲 第2番より第3楽章「アダージョ」。ラフマニノフ特有のメランコリックな叙情性に満ち溢れた曲でした。鈴木氏はロシアの戦争を残念だと嘆いていらっしゃいました。本当にプーチンによる侵略戦争はいつ終わるのか…。

最後の2曲はシュトラウス親子による名曲

ニューイヤーコンサートといえば、最後の2曲はお決まりですね。まずはヨハン・シュトラウスⅡの「美しく青きドナウ」。一度聴いたら忘れられない旋律で「オーストラリアの第二の国歌」といわれるほど親しまれています。しかし、実際のドナウ川は美しくも青くもないという話です。この曲には深い意味があるようです。

500曲にのぼる作品を残したヨハンの金字塔「美しく青きドナウ」の誕生「美しく青きドナウ」男声合唱・ピアノ伴奏譜の表紙(ゲルネルト作詞)。AKG/PPS 通信社●前回の記事はこちらワルツの魅力を訪ねて「ヨハン・シュトラウス記念館」へ。
名曲「美しく青きドナウ」に込められた深い意味。ワルツを借りた痛烈な皮肉とは - 雑誌 家庭画報公式サイト

コンサートの締め括りはヨハン・シュトラウスⅠの「ラデッキー行進曲」。初めて生演奏に乗せて手拍子をしましたが、会場が一体となってノリノリになってしまう楽しい曲だと心から思いました。

とてもhappyな気持ちになり会場の外へ出ましたが、地下鉄の駅までツルツルで、まるでスケートリンクのようで凍りつきました。もう少し何か対策して欲しいです。

みかこ