2023年4月15日(土)13:00開演
札幌コンサートホール kitara 小ホール
ギター:鈴木大介
目次
●エンリオ・モリコーネ:ニューシネマ・パラダイス ~『ニューシネマ・パラダイス』
●エンリオ・モリコーネ:めぐり逢い ~『めぐり逢い』
●『禁じられた遊び』メドレー ~『禁じられた遊び』
原曲アントニオ・ルビーラ/ 伝承曲:愛のロマンス(1、2番短調部)-ジャン=フィリップ・ラモー:メヌエットのトリオ~歌劇『プラテ―』より-ナポレオン・コスト:練習曲Op.38-9-原曲アントニオ・ルビーラ/伝承曲:愛のロマンス(3番長調部)-カタロニア民謡/ ミゲル・リョペート編:アメリカの遺言- ロベール・ド・ヴィゼ―:サラバンドとブーレ- 原曲アントニオ・ルビーラ/ 伝承曲:愛のロマンス(4、5番短調部)
●クロード・ドビュッシー:月の光 ~『オーシャンズ11』
●ヘンリー・マンシーニ・メドレー
『ひまわり』-『シャレード』-『ピンク・パンサー』
●フレデリック・ショパン:ノクターン第20番遺作 ~『戦場のピアニスト』
●ジョン・ウィリアムズ:インディー・ジョーンズのテーマ ~『レイダース/ 失われたアーク《聖櫃》』
intermission
●ヨハン・セバスティアン・バッハ:リュート組曲第1番 BWV996より ~『突然の訪問者』
●ニーノ・ロータ:ゴッドファザーのメドレー ~『ゴッド・ファザー』
●フランシスコ・タレガ:アルハンブラの思い出 ~『キリング・フィールド』
●ジャック・モロー/ ローラン・ディアンス編:愛の賛歌 ~『エディット・ピアフ~愛の賛歌』
●アルヘル・カブラル/ ローラン・ディアンス編:群衆 ~『潜入者』
●カルロス・ガルデル:ボルベール ~『セント・オブ・ウーマン / 夢の香り』
●アストル・ピアソラ:天使のミロンガ ~『永遠に僕のもの』
●アストル・ピアソラ:リベルタンゴ ~『フランティック』
●スタンリー・マイヤーズ:カヴァティーナ ~『ディアハンター』
●武満徹:ワルツ ~『他人の顔』
●サミー・フェン/ 武満徹編:シークレット・ラブ ~『カラミティ・ジェーン』
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『クラシック倶楽部』で武満徹さんの名アレンジ「ギターのための12の歌」などを聴いて、叙情的で美しい世界に惹き込まれました。武満徹さんから「今までに聴いたことがないギタリスト」と評されました。
まずプログラムを見て、もの凄い数の曲を演奏されるのだなと驚きました。そして、迷うことなくチケットを取りました。
音楽を聴くと映画のシーンが蘇ったりしますので、映画の中で使われる曲って大きな意味を持ちますよね。
鈴木大介さんのフレンドリーなトークと解説によって演奏への興味が増し、熱心に聴き入る聴衆。ギターの音色は、とても繊細なので、その繊細な音を聴き逃すまいと自然に演奏に集中するのでしょう。
それにしても、細やかなトリルやトレモロが尋常でなく美しくて鳥肌が立ちました。ドビュッシーの『月の光』をギターの演奏で聴いたのは初めてですが、ピアノならアルペジオを速く弾くことができますが、ギターでどのように演奏されるのだろうと興味津々でした。映画『恋のためらい』で、アルパチーノが「月の光」を聴き入るシーンが印象的でした。
一音一音、丁寧に演奏される鈴木大介さん。その素晴らしい演奏を一音たりとも聴き逃すまいとする聴衆。ステージで「お客さんの集中力が凄くて、ドキドキしました。楽しかったです」と語られました。
はじめさんは、タレガの『アルハンブラ宮殿の思い出』のトレモロが美しくて、とくに感動したようです。私はアンコールの1曲目に演奏された『カバティーナ』が本日の一番でした。演奏会前に選んだキネマ楽園ファーストアルバムの中に収録されていたので嬉しかったです。