朝ドラ「らんまん」が毎日楽しみですが、今日は観ていて辛くなりました。田邊教授がまんたろうに「論文を書きなさい」といったことで、関係が改善されたかと思いきや…
植物への愛情と熱心に研究する万太郎は小学校中退ですが、そんな万太郎を東京大学「植物学教室」に出入りすることを認めてくれて、なんて懐の広い方と思った人は多かったと思います。しかし、田邊教授はだんだん、万太郎の存在が脅威に思えてきたのではないでしょうか。植物採集も楽しみながら、新種を見つける万太郎と自分の差。
田邊教授は実際に実在する人物、矢田部良吉さん。牧野富太郎の出入りを許可し、出入り禁止にしました。その後、矢田部さんは信望がなく、教授を止めさせられます。
それにしても、要潤さん演じる嫉妬と激高が見事だった。そして、ヴァイオリンの音色が哀しく感じられました。
ドイツへ留学した富永助教授のモデルは村松任三氏。彼が居てくれたら、万太郎の出入り禁止は回避されていたかもしれません。
留学から戻った村松氏は東京大学付属「小石川植物園」の初代園長となります。そして、村松氏が教授になったときに、富太郎を助手と大学に呼び寄せました。
しかし、次第に村松氏も富太郎に嫉妬するようになり、矢田部教授と同じように大学から富太郎を排除するようになるというのだから、嫉妬とは怖いものだと思います。