先日、エッシェンバッハ&ラン・ランによるリストを聴いたばかりですが、今度は、なんとバレンボイム&ブーレーズによるリストのピアノコンチェルト1番&2番の放送がありました。いやぁびっくりしました。あのバレンボイムとコンビを組むのですからブーレーズさんは相当な指揮者です。
ピアノ:ダニエル・バレンボイム
指揮:ピエール・ブーレーズ
シュターツカベレ・ベルリン・フィル
こんな豪華な顔ぶれを誰が企画したのか、とにかく驚きですが、聴くことができて本当にラッキーでした。CDも発売されているそうです。バレンボイムのスカラ座でのオール・リストは聴いたことがありますが、リストのピアノコンチェルトは初めてでしたので興味津々でした。先日、小樽バインへ行った日の深夜に放送がありましたが、当然すぐに観ました。先に第2番から演奏されましたが、1番にも見られる独奏楽器とピアノの掛け合いが見事です。バレンボイムはそれぞれの独奏者と合わせる時は指揮者になっていました。あの目で見られたら独奏者もさぞ怖かったのではないでしょうか。(^^;
1番の方が圧倒的に演奏される頻度は高く、今年はリスト生誕200年記念ということで、よく聴く機会に恵まれましたが、バレンボイムのリストは「流石はバレンボイム、誰にも真似できない!」と、唸るものがありました。テンポは遅めで重厚、そして骨太な演奏。相変わらず彫りの深い演奏に脱帽です。バレンボイムなら弾き振りでも良かったのではないかと思いましたが、ブーレーズが指揮する事で、安心してピアニストに専念できたのではないでしょうか。二人の巨匠による実に格調の高い演奏でした。
小樽バインで飲み放題の後、家でも2次会でワインを飲みながら聴いていましたが、はじめさんはアンコールの時にむくっと起きたので可笑しかったです。はじめさんが発表会で弾いた「コンソレーション第3番」ですが、ピアノを慈しむように、そして、会話しているかのように演奏する姿に感動しました。拍手に応えてもう1曲「忘れられたワルツ第1番」。こちらもわりとよく聴く曲で素敵な曲ですが、バレンボイムは小気味良く演奏しますね。団員の方々が楽しそうに聴いている姿が微笑ましかったです。