今日は午前と午後に分けてレッスンがあった。午前は、大人の生徒さん。残念ながらお弾き初め会に参加できなかったが、演奏する予定だった曲が仕上がらない。やはり人前で弾くと思うと気持ちも引き締まるのだと思う。ダレないように美しい演奏をしましょう!
午後のレッスンの開始直前に電話があった。ご父兄からで「今、よろしいですか?」と。こういう時は、身構えてしまう。何故なら、大抵が辞める時に切り出す言い方だから。そうでない事もあるのだけれど。このセリフはいつもドキッとするもので、何年経験しても慣れない。今年小6になる生徒さんだけれど、私立の中学を受けるため勉強に力を入れたく、ピアノと両立できないという内容だった。小学生で塾や受験の話が出てくると、ちょっとびっくりする。練習しなければならないピアノは邪魔な存在になってしまうのでしょうか。5歳からやってきて、壁にぶつかったり、悩みながらも頑張ってきたのだけれど、辞める時は私に相談もなく、電話で一方的に家族で話合って決まった事ですからと言われて、ショックだった。辞めるときは、ひと月前には申し出てくださいと言っているのだけど、「すみません」と繰り返すだけで、次のレッスンで最後にすると決めているようだ。電話中に生徒さんが来たので、リビングで待機してもらった。そして、深呼吸して、気持ちを切り替えてレッスンした。気落ちしている時でも、生徒さんに会ってレッスン出来るのは喜びである。
人それぞれの人生だから、辞めるのは自由だと思うが、いつか辞める時も気持よく辞めて欲しいと思う。何しろ、こちらは突然告げられるわけだから…。