第5番は、通しで弾く練習をしているが、第2楽章が7分くらいかかるので、今週のグループレッスンでは、この楽章だけ弾く予定。次は18番と思ったが、6番 のF Durに決めた。私は中学3年の時、第5番の第1楽章を弾き、声楽の発表会で私の伴奏を引き受けてくれた一つ下の後輩は中2の時、第6番の第1楽章を弾いた。それを懐かしく思い出して、今日は午前中のレッスンだったので、午後からまとめて練習する事が出来た。6番を全楽章譜読して、アール・ワイルド編の「ヴォカリーズ」を弾いたら、ちょっとクラっとした。それにしてもワイルド編のは複雑で難しい。はじめさんには「全然難しそうに聴こえないのに苦労しているねぇ」なんて言われるけれど、メチャクチャ難しいです。2回も通しで弾くと、かなりエネルギーを消耗します。(^^;
私が習っていた教室は、中学生でモーツァルトやベートーヴェンのソナタ、バッハのパルティータなどを弾く生徒はザラに居て、中高生も多かった。私が若い頃教えていた時は、高3まで続ける生徒さんは結構居たのだが、いつからだろう。中学生になると塾や部活動で忙しいからと続けられなくなる生徒さんが多くなった。学校での合唱の伴奏も弾きこなせる生徒が減ったと新聞で読んだ事がある。
昨日、どうして辞めたくなったのか、話を聞く機会を設けたが、「ピアノは、もういいかな」とぼそっと言うのだ。4年間習って「乙女の祈り」やソナチネに入ったのだが、ピアノが本当に面白くなるのはこれからなのに。そう思うと残念だった。彼女にとって幼稚園から焦がれていたピアノは、この程度弾けるようになれば満足だったのだろうか。私の指導不足もあるのだろうと思う。
はじめさんが中学生のグループレッスンに参加するたびに「絶対あんな風に柔らかく弾くのは大人には真似できない」と言う。もちろん、大人でも上手な生徒さんは沢山居るけれど。しかし、子供の頃にしか習得できない技術があり、またやりたくなったら始めれば良いと思っていても、実際に取り戻すのは難しい。ピアニストが一日弾かなかったら3日前に戻るとよく言うが、それくらい弾かない時間が続くと、どんどん技術が衰えてしまう。ピアノの勉強はシビアだ。だから、本当に好きな人しか続かないのかな…