今日ようやく、三島由紀夫の超大作「豊穣の海」全4巻を読み終えた。それぞれの作品に主人公がいて、20歳で死に輪廻転生するという不思議な物語だが、最後は偽物を養子にしてしまう本多の生きざまが描かれた。
最後に本多は60年ぶりに聡子と再会する。このシーンは、とても複雑でした。あれほど熱愛していた松枝清顕のことを聡子は「どんなお人やした?」と本多に聞くので、本多は茫然としてしまう。
しかし、どんな本多の追求にもたじろがない聡子の凛とした姿が見えるように思えた。「今日は朝から郭公(カッコウ)が鳴いておりました」と若い御附弟がいう。本多は記憶もなければ何もないところへ来てしまったと思った。
読み終えると、先ほどまで暑くて窓を開けて扇風機を付けていたのに、急にヒンヤリとした空気になり寒くなった。
夏らしくカラフルな花を飾った。
それにしても悪魔の化身のような透を養子にした本多。悪を見抜いていたのに、想像以上の悪だった。本物なら20歳で死ぬ運命だが、透は偽物だった。
三島由紀夫がこの作品を書き終えたのは1970年11月25日。そして、この日に自決するのだから、朝早くに完成させたのだろうか。老いるのを極端に忌み嫌い45歳で亡くなった。本多は81歳まで生きているところまで描かれていて、手術を受けてから何歳まで生きるのかは分からない。
ドレッシングにもなる美味しいオリーブオイルの様々な味を楽しみながらサラダを作っています。夏は身体を冷ますキュウリの出番が多くなります。そして、我が家に欠かせないトマト。ゆで卵は毎日2個食べる。サラダに入れたり、そのまま食べたり。最近は若い頃、全く食べなかった納豆を毎日1パック食べる。ご飯には乗せずに、付属もタレも使わずに。洗うのが難儀だけれど、身体の調子は良いように思う。咽喉の方は今一つ改善されないまま。