スポーツの上達には正しいフォームが重要だといいますが、ピアノも正しいフォーム、座り方が最も大切だと思います。ところが、レッスンで一番注意することの多くに足を床に着けないで座る人が実に多い事に頭が痛い。

足裏が床につくように

ペダルを踏まないときは、両足とも足裏が床についていて、椅子には浅めに座ります。あまり深く椅子に腰かけないので、床に足裏がついていないと、安定した奏法ができません。

ヤマハ株式会社の「楽器解体全書」のページです。ピアノの弾き方「正しい姿勢を身につけよう」について掲載しています。
ピアノの弾き方:正しい姿勢を身につけよう - 楽器解体全書 - ヤマハ株式会社 -

足を投げ出したり、踵を上げたり、グニャっとさせたり、毎回注意される生徒さんが居ますが、家では全く気にしていないからなのでしょう。

椅子の高さにも気を付けましょう

小さい子は足台を使うので、椅子と足台の高さを生徒さん自身が毎回気にしながらレッスンを受けていますが、大きい生徒さんの方が椅子の高さを気にしない生徒さんが多いです。特に発表会のときは、前の生徒さんの高さのまま気にせずに演奏しているのは、緊張しているからなのか….

受験のときのピアノ演奏では、先生から椅子の高さが合っていても、合っていないフリをして、すぐに弾かない事と注意されました。

ピアノ演奏は座り方から

スポーツ選手でも不調のときにフォームを見直して調子が良くなるということは耳にしますが、ピアノ弾きもアスリートなので、まず座るというフォームは大切にしましょう。音が鳴らない人は座り方に問題があることが大きくありますし、とても弱い音を鳴らす際も、安定感のある座り方が出来ていないと、繊細な音を引き出すことはできません。

「足が地に着く」という言葉がありますが、床に足裏がついていないと浮足立った演奏になります。また、膝をくっつけて座るのも安定した演奏ができないので、膝は離した方がいいですね。

ちなみに、長時間練習するときは、私は着圧タイツを履いています。履かないで弾くとペダルを多く踏むことで膝に負担がかかるので。着圧タイツを履くとラクです。スノーシューのときはライザップの高機能タイツを履いています。

みかこ