だらんと力を抜くと、手の形は親指が身体に沿って少し丸くなっています。そのまま鍵盤に乗せてみましょう。
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鍵盤に指を置くときは、黒鍵の手前に置くようにすると、簡単に丸い手になります。指を伸ばして弾く癖が定着すると、やがて速い曲が弾けなくなりますし、ミスタッチも増えてしまいがちです。見た目にも美しいフォームで綺麗にラクラク弾けるようになった方が良いですね。
手首が下がってしまうと、手首に余分な負担がかかり、良い演奏につながりません。強弱などメリハリのある演奏ができなくなります。原因は姿勢が悪かったり、椅子の高さが合っていないなど。
小さい子だと、腕の筋力が弱いので、鍵盤を押さえて弾くのが難しいですが、腕や手首をリラックスさせて力を抜いてから鍵盤に指を置く練習を繰り返します。
スタッカートは短い音で弾くのですが、最初に指を鍵盤に置いてから短く弾く練習を徹底します。しかし、連続になると、上から弾いてしまって、こんがらかってしまう生徒さんも少なくありません。
楽譜には「つけ・つけ・ポンっ」などと書いて、繰り返し練習していますが、これに左手の伴奏が入ると、やはり混乱してしまう場合があるので、ゆっくりのテンポで弾く練習を徹底します。
スタッカートもそうですが、ピアノを弾くためには様々な奏法を身に付けなければなりません。ちなみに私は手がとても小さいですが、かなり手首を高くして弾いていると、はじめさんはいいます。若い時は椅子をかなり低くして弾いていましたが、最近はかなり高くして弾いた方が腕がラクだと感じるようになりました。