昨日はレッスン休みで、朝のうちにPMFのチケットを購入する事ができた。昨年と同じように芸術の森の野外コンサートだけ2回行こうと思っていた。それだと、当日券を買えば良いので発売日に慌てることもないかと。しかし、7月19日のマリス・ベーターゼン&ロベルト・セルヴィーレ デュオリサイタルのピアノ伴奏を芸術監督のファビオ・ルイジ氏が務めるとの事で、どんなピアノ伴奏をされるのか興味があり聴いてみたくなったのだ。プログラムはイタリア古典歌曲とモーツァルトの歌曲との事で、もちろん歌も楽しみ。

お天気も良く、のんびりとした昼食タイム。前日に近所の方から頂いた「行者ニンニク」を天麩羅にして、お蕎麦を食べた。初物という事もあって、すこぶる美味しい。コーヒーを淹れて、ゆったり過ごし、はじめさんはタイヤ交換を私はCDを聴いたりピアノを弾いたり。そうそう、午前中に沖縄から注文した品物が届いたのだが、「じゅ~し~の素」を試しに一つ買ったので今晩食べてみようという事になった。夕食は「じゅう~し~」と豆腐チャンプルーをサササッと作り、母が置いていった高級そうなハンバーグ。ちょっと泡盛を飲みたくもなったけれど、虫の知らせだったのか、お酒を飲まずにいて良かったと思った。

今日は、ゆったり過ごせたなぁ。たまにはスパークリングワインでも飲もうと思い、いつものように天然クーラーから出すと、温かった。仕方がないので少し氷をグラスに入れて、さぁ乾杯というところで電話のベルが鳴った。深夜11時半である。ちょっとドキッとして電話に出ると、ピーポーが鳴っている。えっ!?ドキドキが早くなった。救急隊員の説明では母が誰かをかばって下敷きになり、頭を打って血が出ているという事だった。こんな時間にいったいどういう事なのか、かなり混乱したが、いまのところ命に別状は無いとの事。しかし、高齢なのと場所が頭という事で検査が必要。これから小樽の病院へ運ぶので、すぐに来て欲しいと言われた。

慌ただしく用意して、ワインと氷を入れたグラスをそのままにして、小樽へ向かった。母が引越てからまだ1週間も経っていないのに、もうこんな事が起きてしまった…。ちょうど長いトンネルに入ろうとした時、めったにかかってこない私のケータイが鳴った。今度は、かなりドキッとした。看護師さんからで、「今、どこですか?」と聞かれた。「長橋のトンネルだから、あと10分程で着きますが、何かあったのですか?」と、私。トンネルの中で途切れ途切れに声が聞こえた。運ばれた病院から別の病院へ移動するというのだ。要するに運ばれた病院では検査が出来なかったようなのだ。引き返し、移動先に行くと、かなりぐったりとした人が担架の上に居るのが見えた。母だろうと思い、走って中に入ると、別の人だった。どうやら移動先に我々が先に到着したようだ。

待っている時間は長く感じられ、ようやく母が救急車に運ばれてきた。思ったよりも平気そうで、意識もはっきりしていた。CTスキャナで検査した結果、どこにも異常は見られなくてホッとした。しかし、高齢なので3週間~4週間は油断できないとの事だった。

事件は、ある会合に出かけた帰りに知人宅で起きたようだ。かなりお酒が入った来客があり、千鳥足であっちこっちにぶつかり、転ぶので、見兼ねて母が手をかしたらしいのだが、その男性が帰宅中、男性の下敷きになり、母は頭を道路にぶつけ、たまたま通りかかった人が救急車を呼んでくれたとの事だった。唖然とした…

知人宅へ置いてあった母の車をはじめさんと引き取りに行き、我が家へ向かう。時計は午前2時。母は「お腹が空いた」と言う。はい?!よくこんな時にお腹が空くものだと思い、腹が立つやら、可笑しいやら。まぁ、何でも無くて良かったから言えるのだと思うが、打ちどころが悪かったら命を落としていたのかも知れないのだ。我が家に着いて、母は夕食に炊いた「じゅう~し~」を美味しいと言って食べていた。全く、とんでもなく長い一日だった。ようやく氷が解けたスパークワインを飲んだ。

みかこ

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  • こんばんは、みかこさん。

    今、読んで知りました。びっくり。

    大変でしたね。でも、お母さんたいしたことがなくて良かったです。何針か縫ったんですか?

    お大事にしてください。

  • そのみさん、こんばんは。

    電話に出ると「ピーポー」というのは心臓に悪いですね。
    本人は痛そうにしていましたが、
    思ったよりも軽くて、縫うことも無かったです。

    ご心配頂いて、ありがとうございます。