昨日、今日とグループレッスンだった。昨日は、小さい子のグループの開始直前に、生徒さんのお母様が見えて突然、今月で辞めたいと申し出るので動揺してしまった。中学生になったばかりの5月というのは、心も身体も慣れていない事で、今までピアノが大事で大好きだった子が突然辞めるケースが多いのだ。
昨日、今日と小学生のグループは元気いっぱいで、楽しかった。そう、小学生のうちはこんなに元気なのに、どうして中学になると、途端に「時間がない」「疲れた」「無理」を自分に言い聞かせるかのように連発するのだろう…
今日は9時から午後4時近くまで、レッスン、グループレッスン、レッスン、グループレッスン、レッスンで、終わるとソファーで寝てしまう程ハードだった。遠方の生徒さんを明日の午前中にお願いして正解だった。花苗第2弾は、明日お願いしていたのだが、間違って今朝届いた。しかし、あまりの寒さに明後日また持ってきますと言って下さったので感謝。
暫くぶりに札幌からレッスンに来た大人の生徒さん。やはり休んでいる間は練習しなくなるようだが、レッスンでピアノを弾いていると、その音に癒されるようだ。練習は少ないけれど、本当に良い音で弾くなぁと思った。学生の時に彼女が試験で弾いたベートーヴェンの6番を聴いてもらったが、当時は練習せざるを得ない状況が、弾くことに面白みがなくなっていた時期でもあった。練習熱心ではないが、マイペースな彼女は小さい時からブランクなしに(子育ての時期以外は)ピアノを続けている。中学生の頃はバトミン部に所属していたそうだが、ピアノのレッスンがある時は部活を休んでレッスンを受けていたと言う。大人になった彼女には、中学生で辞める事の勿体なさは誰よりも分かっている。「これからどんどん面白くなる時なのに、辞めてしまうのは本当に勿体ない」と。いずれお子さんもピアノを習い、彼女は恐らくずっとピアノを続けるのだろうと思う。
子供たちには、予め、交響曲6番「田園」と同じヘ長調で、腕を交差したり、派手なトリルが出てきたり、転調がいっぱいで、気分がころころ変わるような所を聴いてねと説明したら、先月と同様に熱心に聴いてくれた。発表会のご挨拶担当、ハンドベル・アンサンブルのピアノ伴奏者、花束の係などが徐々に決まっていく。辞めると言い出した生徒さんも、よく考えて将来の夢を諦めないで欲しい。