レッスンをする上で、とても大切な事は受け答えをしていきながら進めていく事だと私は思っているのだが、「どう思う?」と私が聞くと、即答で「こう思う」と言える子と、暫く考えながら、まぁ考えているのだから待ってみて、ん、かなり待ったのだけれど、ダンマリのままだったりする子と居る。ダンマリの子には、質問しているのだから、分からないなら、せめて「分かりません」と言うか、恥ずかしくて自分の考えが思うように言えないだろう子には、思い切って言ってみましょうと、励ましている。
子供の頃、先生に当てられた時によく「考え中です」と言う人が居た事を思い出す。私は「考え中」と言うのはかなり抵抗があったので、自分なりに思う事を答えていたと思う。反応が良いとは思っていないが、「考え中」と言って、何となく逃げるのが好きではなかったからだ。
反応の良い子は、やはりレッスン展開がラクで、「どう思う?」の答えに、こちらが教えられる事が多々ある。しかし、ダンマリな子も、実は感受性が豊かだったりする子が多いので、質問の仕方というか方向を変えて聞いてみるテクニックみたいなものが必要なのだなと思うのだ。思うように運ばないレッスンがあった時は、反省も大なのだ…
ダンマリな子には、反抗期というのもある。私が経験してきた上では、小5,6年の女子が一番難しい時期だと思う。言葉も慎重にならないといけないし、表情を見ながら、反応を見ながら、レッスンしていかなくてはならない。中には、反抗期なんかあるのだろうかと思う生徒さんも居るが、学校や教室で良い子な分、家では「暴君なのです」と教えて下さるお母さまもいらっしゃいます。ん、「暴君」は、全然反抗期の子ではないけれど。しかし、家でどんな「暴君」になるのか見てみたい。