PMFピクニックコンサート2012

 

7月29日(日)
場所:札幌芸術の森野外ステージ〈レナード・バーンスタイン・メモリアル・ステージ〉

今年もPMFの最終日のコンサート、ピクニックコンサートに出かけました。前日に札幌に泊まったのでいつもよりラクでした。しかし、朝から強烈な暑さ!10時ですが、今日は厳しい暑さを覚悟しなければならないでしょう。今年からPMFフレンズの優先レーンが出来ましたが、既に私の前に並んでいる方々が。皆さん、早いですね。今年で音楽監督を離れるファビオ・ルイジ監督のTシャツをゲットしました。渋い茶色で、素材がいつもより薄いのですね。11時開場ですが、フレンズの人たちは一足お先に案内されました。

 

芝生席の最前列です。後ろから声が聞こえましたが、振り返るとJanisさんでした。せっかくなので私たちのサイトへ移動して頂いて、一緒に鑑賞しました。

【PMF青少年のための音楽会】指揮とお話:山下一史、札幌交響楽団
ドビュッシーの「小組曲」は、ピアノ連弾で何度か取り上げていますので、スコアがまだ頭に入っています。オケヴァージョンも優雅で迫力があって良いですね。続いて、ビゼーのカルメン組曲 第1組曲、第2組曲から。こちらも有名な曲がズラッと並んでいます。指揮者の山下氏のお話が面白くて、お客さんもより分かりやすく、楽しめたのではないでしょうか。

【PMFアンサンブル・コンサート】指揮:ダニエル・マツカワ、PMFオーケストラ・メンバー
ロッシーニ:木管四重奏曲 第4番 変ロ長調
ドヴォルザーク:弦楽四重奏 第12番 ヘ長調 作品96「アメリカ」から第1楽章
ジョリヴェ:クリスマスのパストラーレ
モーツァルト:ディヴェルティメント ニ長調 K.136

ジョリヴェ:クリスマスのパストラーレは、ワッツが登場した日のプログラムに入っていた曲で覚えていました。その時と同じようにハープを中央に置いて演奏されました。Janisさんは、パストラーレの意味を検索していたようです。牧歌風とか田園的な雰囲気を持った曲ということで、生徒さんたちには、余市の中のあんな場所とか、絵を見てもらってイメージしながら演奏できるようにレッスンしています。それにしても休憩の都度、立ち上がるようにしていますが、汗が凄い。熱中症に気をつけて水分をお摂りくださいと何度もアナウンスがありました。

【PMF POPS!”レッツ・スウイング】PMFアメリカ、PMFオーケストラ・メンバー、天羽 明恵(ソプラノ)、アレクサンダー・ビューロー(ピアノ)
バーンスタイン(バーグラー編):ウエストサイド・ストーリーより”ダンス”
R.ロジャース:『サウンド・オブ・ミュージック』から「すべての山に登れ」
マンシーニ(セントパーリ編):ピンクパンサー
J.パーカー:ニューヨークのロンドン人から「セントラル・パーク」/「ラジオ・シティ」
バーンスタイン:『キャンディード』から「着飾って、きらびやかに」
PMF賛歌~シュピター~(ホルスト/田中カレン編/井上頌一)

とても元気な司会とソプラノを担当されている天羽 明恵さんの指導で、なんと会場の人たち全員でPMF賛歌なるものを歌ったのですが、その練習をプログラムが始まる前に行われました。いやぁ、まさか歌わされるとは思いませんでした。この曲はD durからEs durに転調し、最高音がオクターブ上のGですから、高いのです。面白い司会の天羽さんが、最初に歌った時、その声の素晴らしさに会場の誰もが驚いたと思います。練習の後のこのポップス・プログラムも面白かったです。最初の曲では、出演者が演奏前に黒いサングラスを一斉にかけて、会場から笑いがありました。心地良いサウンドが流れ、バーンスタインの『キャンディード』から「着飾って、きらびやかに」では、先ほどの天羽 明恵さんが堂々と高らかに歌われ大きな拍手がありました。その後に、いよいよあれが始まるようです。会場の8,200人がオーケストラの伴奏でPMF賛歌を歌いました。参加型のコンサートって良いですね!

【PMFオーケストラ演奏会】ファビオ・ルイジ(指揮)、ディヴィッド・チャン(ヴァイオリン)、ラファエル・フォゲロア(チェロ)、PMFアメリカ、PMFオーケストラ
ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重奏協奏曲 イ短調 作品102
R.シュトラウス:アルプス交響曲 作品64 TrV 233

いよいよプログラムの締めくくり。ようやく涼しい空気に包まれて、ゆったりと優雅にブラームスを聴きました。いかにもブラームスと分かるようなメロディ。重厚で綿密な音楽でした。素晴らしいソリストの演奏で贅沢な時を楽しみました。最後の曲、R.シュトラウスの「アルプス交響曲」は、エッシェンバッハの時も取り上げていましたが、プログラムの曲目を追っていても、どこだか分からなくなるとJanisさん。確かに!「雷雨と嵐、下山」だけは自信を持って、ここだと言えますけどね。勿論、スコアがあれば追っていけるのですが、まぁゆったりまったりと聴くのがピクニックコンサートの良いところです。しかし、お昼前から午後7時まであっという間でした。午後4時半頃まで強烈な暑さでしたが、それでも雨よりは良いです。ずぶ濡れになった年は大変でした。また来年も、そしてこれからもずっと続いて行きますように。

みかこ