じっくり考えて音を鳴らす

8月の初旬に人生がかかっているという試験があって、暫くレッスンから遠ざかっていた生徒さんのレッスンが急遽入った。午前中に電話を入れておいて良かった。試験の前はピアノは全く触る余裕が無く、終われば発表会は無理という諦めムードを高めて全く弾いていなかったそうだ。電話をかけた時は、まだ合格の結果は分からなかったのだが、夕方のレッスンでは合格通知が届いたとのこと。教室は、夏休みなのだが、簡単に諦めてほしくないので、特訓する事になった。

お昼に母が来た。丁度パスタを作ろうとしていたところだったので、母の分も作った。新鮮なトマト大を2つとナスと挽肉のパスタ。それにフレッシュ・バジルを乗せて完成。食事にパスタは、ほとんど出ないそうなので、母はとても喜んで食べてくれた。お肉も、ほとんど出ないので、かなり飢えているようだ。パスタの後に、母の好物でもある美唄焼き鳥を1本。雨降りだったので、お墓参りを躊躇していた母だが、私達も一緒に行くからと促してお墓参りをした。お墓は、急な斜面にあるので、もう母の足では無理なので私達がお参りした。会う度に足腰が弱くなったなぁと思う。それでも今年も発表会の手伝いをしてくれるという。まぁ、袖に母が座っているだけで、なんとなく生徒さんも落ち着くようなので、お弁当やお茶の用意は自分たちでする事にして、母には袖に居る担当をお願いした。

夕方やって来た生徒さんは、1時間半程練習してきたという。毎日5分でも10分でも触ってれば今頃は…と思うのだが、後悔しても始まらない。次にやるべき宿題を出した。次回のレッスンは明後日である。私も今週は、とことん練習して日曜日のステージ練習に出かけたい。私が今まで弾いてきたリストの曲は、1回弾いただけで、もの凄く汗をかくパワーピアノだが、今回のラフマニノフの曲は、もの凄く頭を使う。じっくり考えて音を鳴らすという練習が必要なのだと思う。

みかこ

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