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小さい子のレッスンの難しさ

昨日、5歳の女の子のレッスンでの事。よく楽譜も読めるし、字もスラスラ読めるし、柔らかいタッチで綺麗に弾く子なのだが、昨日はどういうわけかガチャガチャ弾くので驚いた。何故そのような弾き方をしてきたのかというと、その子は大きい生徒さんが弾くような音量で弾きたいのだということが分かった。「だって音が小さいんだもん…」 

グループレッスンや、お弾き初め会での演奏が刺激になっているのだと思う。どうしたらあのように弾けるのかと思って聴いているのだろうと思った。急に腕を振って弾きだした時は、「そんな風に弾いたら音が汚くなるからやめようね」と言ったが、どうしたら大きい音がラクに出せるのかを、その子は試したかったわけで、その子なりに試行錯誤しているのだ。

小さい子の指導は難しいと思う。私は時々、自分の演奏をチェックするためにビデオ撮影してみるのだが、小さい子が私とそっくりな手の動きをしながら弾くので、びっくりする事が多々ある。子供は真似をする天才なのだと改めて思うわけで…
初歩の指導が後々に大きく影響するので、慎重にレッスンしなければならないと思う。

みかこ