昨日まで3日間レッスンを休んだが、今日は午前中にレッスン。明日、明後日は午前・午後のレッスンを行う。病み上がりなので、無理は出来ないが、ピアノも3時間程は弾けるようになった。休みの間に、先日行ったグループレッスンの録画を観てみた。中高生グループのは見応えがあり、大人の生徒さんも加わって、みんな緊張感を持ちながらも、良い演奏をして、お互いを讚えている様子が素晴らしかった。

バッハは「音楽の父」。ではベートーヴェンは何と呼ばれていますか?
誰も答えられなかったのが意外だった。
はじめさんなどは「頑固親父」、「交響曲の…」と言うので、
「ベートーヴェンは”楽聖”です」
「中学生とか高校生とかのstudentではないですよ」
そうなのだ。口頭だと、どうしてベートーヴェンは学生なのですか?という事になる。
神童モーツァルトだって、振動?と勘違いする人もいるかも知れない。(^^;

ピアノ・ソナタ7番を全楽章弾くと20分を超えると思うが、先日は第一楽章 prestoだけ弾いた。第2楽章 Lento e mestoは、とてもテンポが遅く演奏時間は8分を超えるだろう。mesto(メスト)は悲しみという意味ですが、この楽章はベートーヴェン自身が「心の憂鬱を表し、あらゆる陰影のニュアンスで描こうとした」と語ったとか。とても悲痛な音楽だが、それでも、どこか負けない強さをも感じる。そこが私は素晴らしいと思うし、このユニークな楽章を弾くと、やはり天才ぶりを感じる。この深い悲しみの後に続く第3楽章のメヌエットは耳に残るのか、はじめさんはずっと旋律を口ずさんでいた。第4楽章まで全楽章弾くことでストーリー性を感じる。初期の傑作「悲愴」の前にこんな魅力的な曲があったとは。

7番は意外とコンサートで聴く機会が多かった。しかも巨匠が取り上げるというのが、なかなか面白いと思った。その中でアンドレ・ワッツによる演奏も聴いた。最終楽章が、とてもチャーミングだった。

みかこ

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