パガニーニ大練習曲/フランツ・リスト

昨日、今日とグループレッスンだった。練習出来ない日が続いていたので、生徒さんの前で演奏するのはどうかと躊躇したが、練習させてもらうつもりで弾くことにした。今年は、”パガニーニ大練習曲”から、5番「狩」と3番「ラ・カンパネラ」を弾く予定だが、メジャーな曲だし、何よりも難曲なので、またまた大変である。(^^;  例年だとステージ練習にかけてから人前で弾くのだけれど、それだと遅いので早く暗譜して人前で弾いたらどの程度になるのか把握する必要があるのだ。意外にも「狩」の方が現段階では苦戦している。「ラ・カンバネラ」は、以前は2,3回も弾くと腕がダルダルになったが、今はそれはない。今後は、テンポをあげつつ、いかに丁寧に演奏できるか。同音オクターブを1と5のみで弾くと腕が疲れるけれど、1と4,1と3でオクターブを掴むと随分ラクになる。私は手がとても小さいのでオクターブは1と5で弾くものと思い込んでいたが、1と3,1と4は意外と弾けるものだ。とにかく最後まで軽く軽く弾く事が大事だと思う。

リストは1838年「パガニーニによる超絶技巧練習曲」を作曲、そして、1851年に改訂版の「パガニーニによる大練習曲」を完成させた。並々ならぬ執念を感じる作品だ。全曲演奏が極めて少ないのは、ピアニストにとってもハードルの高い曲集なのだと思う。

オープニングに生徒さんと弾くドビュッシーの”古代エピグラフ”より「クロタルを持って踊る舞姫のための」も初披露だったが、なかなか捉えるのが難しい曲だと思う。中3の生徒さんだが、アンサンブルが好きで、ソロのモーツァルトより気合が入っている。その調子でモーツァルトも頑張って欲しいのだが、吹奏楽のコンクールで頭がいっぱいのようだ。どちらも後悔のないよう頑張ってもらいたい。コンクールに参加した生徒さんもモーツァルトのソナタを弾くが、モーツァルトは人前で弾くのは大変怖い作曲家だと思う。今日はショパンのワルツを弾いた2人の生徒さんが表現力のある素敵な演奏をしていたなぁ。その後に弾くわけだから、余計にプレッシャーを感じたのかも知れない。

さて、私も2週間後のステージ練習まで猛練習しないと!

みかこ

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