7月28日(日)
芸術の森・野外ステージ〈レナード・バーンスタイン・メモリアル・コンサート〉
昨日は5時起きで人間ドックを受けて、その後はお友達と創成川小樽ビールオフに出かけ元気に過ごして、今朝も6時に起きて行動開始。我ながらタフです!朝風呂に入ってスッキリしたので、またまたこんな前に並んでいます。会員は優先レーンがあるのですが、ここで待ちつつ朝ごはんを食べるのが定番となっています。
UV加工の長袖シャツを着ていますが、それでも少し肌寒いなぁと思っていたら、はじめさんが富良野で買ったウィンドブレーカーを貸してくれました。いつものようにタージマハールと風月のお店も準備をしています。この間に今年のPMFグッツを購入しました。チケットは、当日券を買うようにしていますが、開場の30分前にならないと販売しないようです。混雑するから暇なうちに販売したほうが良いように思うのですが、毎年改善されません。
そうこうしているうちに降ってきました。ロゴスの黄色のポンチョは雨を防ぎますが、暑いのが難です。降ったり止んだりのお天気で、ガラガラの会場でしたが、やっと落ち着いて芝生の上でのんびり過ごします。はじめさんは運転手だから、お茶。
私は白ワインを炭酸で割った「ワインクーラー」をグビグビ。オープンサンドを作るのが何故か得意です。今回は野菜サラダをたっぷり持参しました。いよいよ最初のプログラム”PMF青少年のための音楽会”が始まります。メンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」は、地元、札響の演奏。指揮者の佐藤俊太郎さんのお話付きで分かりやすく楽しかったです。その後に東海大付属第四高等学校吹奏楽部(長い!)の演奏がありました。なんと30年も連続で金賞に輝いている名門校との事ですが、流石に上手いなぁと思いました。アンコールに「あまちゃん」のテーマが演奏されました。演奏が終わると全員でスッと立ち上がるのが印象的でした。キビキビしていますね。
続いて”PMFアメリカ・トークコンサート”
3台のハープによる演奏は、夢物語というかおとぎの世界で心地良かったです。PMFおなじみのダニエル・マツカワさんの指揮とお話でPMFオーケストラ・メンバーの演奏では、少ない人数なのに音の厚みや、ハーモニーの美しさに感動しました。
次は”PMF pops!”
北海道札幌旭丘高等学校合唱部の女声合唱による「キャンディーズ名曲集」。この後は男子生徒も加わって大人数で楽しくコーラス。そして、ドヴォルザークの「ジプシーの歌」は4人歌手のソロで歌われました。華やかです!バーンスタインの「ウエストサイド・ストーリー」から”I Feel pretty”は、天羽明恵さんの素晴らしい歌声を堪能しました。カナディアン・ブラスの楽しい演出も良かったです。そして、この後は昨年に続きPMF賛歌のホルストのジュピターを(新聞によると)6300人でフルオーケストラの伴奏で壮大に歌いました。小雨が降り続き、持っていたスコアもびしょ濡れになりましたが、なかなか爽快でしたね。
ラストは”PMFオーケストラ演奏会”
指揮:準・メルクル
ヴァイオリン:ワディム・レーピン
演目は、ブルッフのヴァイオリン協奏曲 第一番 ト短調とベルリオーズの「幻想交響曲」
ブルッフってよく耳にする作曲家ですが、私は今回初めて聴きました。レーピンさんの演奏が表現豊かで素晴らしかったです。優秀な学生たちでも恐らく出せない深い音楽でした。何度もアンコールの拍手でステージに呼ばれていました。
いよいよ最後の「幻想交響曲」ですが、第5楽章まである大作です。若いころに、はじめさんとサントリーホールで聴いた曲でもあります。この交響曲は、作曲者のベルリオーズが、ある女優に恋して破れ自殺を図り、奇妙な幻想を見るという内容が織り込まれています。
第1楽章 夢、情熱
第2楽章 舞踏会
第3楽章 野の風景
第4楽章 断頭台への行進
第5楽章 ワルプスギスの夜の夢~魔女のロンド
アヘンを飲んで自殺を図るが死にきれずに恐ろしい夢を見る。それは恋人を殺し死刑の宣告を受け断頭台へ向かう夢。一番印象に残るのは弔いの鐘が何度も打ち鳴らされ魔女たちが狂乱の宴をする終楽章です。指揮者の準・メルクル氏の熱い指導のもと、厳しいレッスンを受けてきた生徒たちの集大成となる見事な演奏でした。
演奏が終わると、花火が打ち上げました。まだ明るいし、最後の合図くらいに思っていたら、今年は花火大会!?と思うくらいでした。小雨が終始降る中、時折は晴れて、ここぞとばかりにセミが一斉に鳴き、小鳥たちが戯れる、そんな森の中で一日音楽に触れることが出来て幸せでした。カンカン照りよりは過ごしやすかったかも知れません。演奏会が終わって帰宅するとザーザー降りになりました。午後8時に小樽運河の前を通過しましたが、凄い人出で雨の中、花火大会が始まっていました。