発表会2013スナップ写真/Little Players Vol.22

「やばいです」を連発するMちゃんですが、私は「やばい」という表現が嫌いです。今や当たり前の流行り言葉なのかも知れませんが、それでも私は女の子が言う言葉ではないと思います。だって美を追求する人が遣う言葉では無いでしょう。それとマイナスの言葉を言うのもNGです。言ったところでどうにもならないからです。

Mちゃんを見ていると、まるで中学生の自分を見ているような気がします。はじめさんにも言われましたが、「連弾していると、まるで姉妹のようだと」。まぁ親御さんより年上なので姉妹は有り得ませんが、流石に血は争えないものだと思います。父の良き兄貴として、私も大好きだった伯父。Mちゃんは伯父に会えないまま生まれてきたわけですが、初めてMちゃん姉妹に会った時は、うわっ同じ顔をしている!とびっくりしたものです!

人前での演奏は甘いものではありません。もし練習の100%を出したいのなら120%の練習でないと無理でしょう。残念ながら、今回は明らかに練習不足だったMちゃん。それでも、挽回しようと必死でした。しかし、その練習不足は容赦なく襲い掛かります。例え練習でノーミスだと思えた演奏が何回か出来たとしても、それを本番で同じように出せる事の難しさをMちゃんは知っているのです。その上で、私に何度も「やばい」を繰り返すのは、「練習不足だったけれど、終盤で盛り返したでしょう」と私に言って欲しかったからなのかも知れません。しかし、人前の演奏はやはり甘いものではないのです。はじめさんが「演奏は自由だけれど、誰も助けてくれない」と言った時に、はっとさせられた言葉でした。正にその通りだと思います。「マイナスな言葉を言っても始まらない」と言う私に、「だったら余裕ですと言ったら良いのですか?」となおも食い下がるMちゃん。もしかすると、演奏には出来た!という到達点は無いのかも知れません。少なくとも私は一度も思った事がありません。自分が上手いと思ったことも無いです。だから、人の何倍も練習しないと上手くなれないと思っています。自分を助けてくれるのは練習しかない。それ程に人前ので演奏は厳しくてシビアな世界なのです。でも、そこに聴いてくれる人が居て、演奏を讃えてくれる人が居る。その喜びは、それまでの練習の苦労を忘れさせる喜びとなる事も、恐らくMちゃんは知っています。それが発表会の場だと思います。

今年も色々とありましたが、2013発表会スナップ写真は、こちらです。

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