穏やかな気持ちでピアノに向かおう

レッスン時間の前に生徒さんのお母さまから電話があり、練習していたら出来なくて今、泣いていると。それでレッスンに行くように説得したのだけれど、先生に怒られるからと。・・・!?分からないのだったら、それを分かるようにする所が教室なのだから、レッスンに来るように伝えた。それに、そういう事で怒りません。お母さまも「分かっています。ただ、自分の出来なさが不甲斐なくて、それが悔しいのだと思うから、今日は休ませて家で練習させます」と。ん、絶句した。何だか大きな勘違いをしていると思う。子供たちの発表会の感想文の大方が「間違わないように」という事にあまりにも重点を起き過ぎていて、間違わなければヨシで、一音でも間違えたなら、それはダメみたいな文章が多くて、短絡的すぎて危険だとすら感じている。

大人の生徒さんは、子どもたちの飛躍的な進歩を讃えて、勇気や感動を貰って頑張っている生徒さんが多い。年齢が上の子供たちも、人の演奏の良い所を称える人が多い。ちょっと危険だなと思うのは、小学校低学年の子供たちだ。どうかすると、親御さんも軽い気持ちで「間違えたでしょう?」というコメントをするのかも知れない。しかし、それが子どもたちには最も傷つく感想で、だから子供たちは絶対に間違わないで弾かなくてはならないと思うのかも知れない。

親御さんは、いつも家でお子さんの演奏を聴いているから「間違えたか、間違えないで弾けたか」を知っている。”あなたの演奏はよく知っている”という事なのだろうけれど、ちょっと表現を変えてみてはいかがでしょう。「ステージでは、とても緊張して弾いたと思うけれど、大勢のお客さんの前でよくあれだけの演奏ができたわね」と言ってあげた方が「間違えたでしょう?」というコメントより遥かに良いと思います。いやいや、これは実際にそうかどうかは分からないのだけれど、感想文の内容から感じられる事なのです。

ピアノコンクールとなると、ミスは致命的になる事が多いけれど、それも演奏の内容が深ければ良い点数が付くこともありますしね。大事な事は普段のレッスンを高める事。分からなければ教室で先生に聞きましょう。そのために先生は教室に居ます。今日はレッスンに来られず残念でした。次は笑顔で合いましょう!

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