録画演奏を聴いて演奏を極める

今年最後のレッスンという日が続いています。仕事納めは29日になりそうです。

熱心な大人の生徒さんは、レッスンを録画希望される方が多く、これが無いとダメという方がほとんどです。昨日はディスクを忘れたため、大急ぎで取りに帰られました。近いので5分程で戻って来られましたが、速い!発表会に続き、メンデルスゾーンの無言歌集から、「ベニスのゴンドラの歌」をお正月に演奏されますが、ベテランらしい深い表現で、あまり指摘する事がなかったです。

どんなに調号が多くても平気なベテランの大人の生徒さんは、珍しく発表会ではポピュラーを演奏されますが、今日のレッスンで「なんか先生の弾く音と違う」としきりにおっしゃいます。それは転回形の細かい音の箇所で、前回まではリズムが取れていなかったので、それが出来たらと思っていたところでした。しかし、「先生との違いは何か」がとても気になっているようでした。転回形の場合、ペダルを踏みっぱなしで弾くので、実際は左手の伴奏はスタッカート気味に軽く弾くのがポイント。私のイメージは沸き立つような感じでキラキラと、左手の伴奏に乗せて右手のアルペジオを軽やかに弾きます。ペダルを外して、「こんな風に」と私が弾くと、「なるほど~」とすぐ理解されたようです。その弾き方でペダルをかけると、同じ感じになって満足されていました。これもレッスンの録画を熱心に研究しているからなのでしょうね。

最後の大人の生徒さんは、同音連打を上手く弾くにはという質問。電子ピアノの場合、鍵盤の戻りがアコースティックより時間がかかるのが原因かも知れませんが、指は鍵盤に付けっぱなしです。少し叩き気味に弾いていたのかも知れません。今日のレッスンでは解決したようで良かったです。リズムも正確になってきたし、装飾音符も綺麗に弾けていました。

レッスンが終わってから、久しぶりにグランドピアノの蓋を上げて弾いてみました。実はこの状態にするためには、ピアノの上にある物を全てよけなければいけません。しかし、ついつい楽譜などを積んでしまいがちなので、気軽に出来ないでいます。(^^; 蓋を開けると音の響きが全然違ってきます。そして、暗譜が…。10分弱の曲だし、暗譜が怪しいようでは絶対にダメですね。明日は譜面台も外してみようと思っています。そういえば、昨日は楽譜を置いてもつっかえつっかえ弾いていた生徒さんが居て心配ですが、特訓してお正月には素晴らし演奏を披露してくれる事を期待しています。

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