グラナダ/I.Alveniz

昨日の雪で当然ブルが入り、雪かきからスタート。今日も除雪機を使ったので私はラクだった。雪嵐で玄関まで雪が吹き込んでいたし、車にも貼り付くように雪がコーティングされていた。背が低いので、車の雪をどけるのは少々時間がかかる。その後、生徒さんの楽譜の仕分けやら、事務的な事も独りで多くこなさなければならなくて午前中はピアノを弾けなかった。その日により、午前中にレッスンが入っている事もあれば、午前・午後の両方だったり、夕方近くだったり、びっしりだったりで、スケジュールを見ながら練習時間を取らなくてはいけないのだけれど、今日は時間の使い方が上手くなった。ある程度、まとまった時間が確保できないと腰を据えて練習できないのだから。

アルベニスの「グラナダ」ですが、HPの【imaginary path】のページにも載せています。昔はよくあんなにMIDIを作ったものだと自分でも感心します。今は、とても無理ですね。

3部形式をとり単純な作風に見えますが、同じ旋律を3度上で自然な流れのうちに繰り返す転調の絶妙さからは、アルベニスがいかに天才肌の作曲家であったかということが伺えます。右手の和音に乗せて左手の旋律を歌うのが難しいです。

1886年に構想されました「スペイン組曲」は、アルベニスの作品としては初期のものですが、郷土色が豊かな優れた作品です。第1曲目の『グラナダ』(作品47-1)は、アルベニスがしばらく過ごした事のあるアンダルシアの古都グラナダの面影を偲んだセレナードです。作曲当時、アルベニスは友人宛の手紙の中で次のように書いたのだそうです。

「…花々の香り、糸杉のつくる半影、峰の万年雪の合間に漂う、狂おしいばかりにロマンティックで、絶望的なほどに哀しいセレナードを僕は書いた…」

この曲の中の穏やかな美しい旋律には惹かれていましたが、狂おしいほどにロマンティックで絶望的な哀しいセレナードとまでは感じていませんでした。しかし、アルベニスが友人に書いた手紙を読んでから、私の中でこの曲に対する感じ方が変わり、演奏も変化したと思います。曲の背景を知る事の大切さと面白さを改めて感じました。

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