眠れない夜にはセレナードを

浅い眠りが続いていますが、それでも朝はきちんと起きます。午前中はレッスンだったので、ブルが置いて行った雪をはじめさんが独りで片付けていました。レッスン開始前に30分程ピアノを弾いたかな。来月弾く予定のベートーヴェンの「田園」の途中で、生徒さんが見えた。忙しすぎる看護師さんのレッスンから。オリンピックをライブで観戦しているので寝不足が続いているそうです。私もジャンプの団体戦をライブで観ていました。大活躍のレジェンド葛西が率いるチームは見事に銅メダルを獲得しましたね。

今朝もアルベニスの「タンゴ」と「グラナダ」をセットで演奏させて頂きましたが、いつも私が取り上げる作品と雰囲気はガラリと違うので新鮮に感じるのかも知れません。「グラナダ」がとても素敵な曲ですねと気に入って下さった。

「グラナダ」は、アンダルシアの古都グラナダへの想いがこめられた曲。22歳のアルベニスがグラナダで過ごし、独特の風情をもったその街を大変愛していたようです。そして、例の「狂おしいほどにロマンティックで、絶望的なほどに哀しいセレナード」であると友人宛に手紙を書きましたが、ギター風の伴奏、美しい旋律など、魅力的な作品です。音がそれ程多くないのに、相変わらず表現するのが難しい曲だと思います。セレナードは日本では「小夜曲」と訳されたようですが、夕べ時に男性が恋人の窓辺で歌う“愛の歌”という事のようです。ドイツ語は「セレナード」、フランス語は「セレナーデ」、イタリア語は「セレナータ」。

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