毎年の事だけれど、6月は譜読み月間。これが慎重にやならいと、後々に響いてくるので大変。私自身、何度も痛い目にあっているので経験上、生徒さんにそうならないように注意してレッスンしているのだけれど、残念ながら、譜読みが発表になってしまうケースがある。
譜読みの段階でつっかえつっかえ最後までなんとか弾けたとしても、考え無しに何度も弾く事では弾けるようにはならない。1週間で譜が読めないのは問題だと思うし、一夜漬けで出来るほどピアノの演奏は甘くは無いのだ。
特に大人の生徒さんは、そういう傾向にありがちで
趣味で習っているのだし、大人なんだからと臨んでいると
当日になって、周りの完成度の高さに翻弄されるなんてことになる。
もうひとつ、困っていることは
いわゆる名曲とか、知られている作曲家以外は認めたくないという狭い了見。
これでは、いつまでたっても新しい事ができない。
毎年、「エリーゼのために」や「乙女の祈り」を入れなければならない
発表会なんてごめんである。
今年はギロックやハチャトゥリアンを取り入れているけれど
どうも解ってもらえないのが残念だ。
生徒さんには、響きやリズムが面白くて素敵な曲だと伝わっても
ご父兄にそれを伝えるのは難しいみたい。
それから、「エリーゼのために」や「乙女の祈り」は
習って何年経っているから弾けるというものでは無い。
子供の場合、オクターブのきつい曲は時間がかかる。
こういうことは、やはりきちんと説明していかなければならないのでしょうね。
こちらとしては、考えがあって普段レッスンしているし
発表会は普段のレッスンを発表する場だと思っているのだけれど
1年に1回の発表会でそれを伝えるのは難しいのかも知れない。
努力しているつもりでも、伝わっていないのであれば
もっと手段を考えて、積極的にアプローチしていかなければならないと
切に思っている今日この頃である。
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