ピアノを習うには

生徒さんのお友達でピアノを習いたがっている子がいるのだけど、お母さんから、習っても意味ないし反対されていると聞いた。せめて体験レッスンだけでもと思い、習いたがっているお子さんのお母様とお話したところ、本当にお子さんはピアノを習いたがっていて、去年の発表会にはお友達の演奏を聴きに来てくれだそうだ。


お話を伺うと、お母様はピアノを習った経験が有り、ピアノを所有しないでピアノを習ったがために、家での練習はつまらなく数年でやめてしまわれたので、お子さんには電子ピアノではなく、アコースティックピアノを買ってあげたいのだそうだ。

しかし、そうなると今の環境では置ける状態にないので、ピアノを買うためには、家を建てなければならなくなり、何千万というお金がかかり、その頃にはお子さんも何歳になっているか解らないしと、困っていらっしゃるようなのだ。なるほど….。

アコースティックが置けない場合は電子ピアノを購入するというのが一般的な考えではあるが、電子ピアノにお金はかけたくないという強い気持ちがおありなのだ。今時のと言ったら失礼だが、ちょっと嬉しく思った。と同時に習いたがっているお子さんの気持ちになって考えるとそれはかわいそうだなと思うのだ。

「今」というのは大事な事で、例えアコースティックピアノを後で購入する事になったとしても、基本的な事は習えるし、グランドピアノでレッスンした事をイメージして家の電子ピアノで何時間も練習してくる生徒さんも居るのだ。

楽器店の方が嘆く。楽器が売れない時代。子供は忙しく、ピアノを習ってもいつまで続くか解らないので高価な楽器は買わない。だから、安易におもちゃのようなキーボード、そして、調律の要らない電子ピアノを購入する。私が子供の頃はオルガンはあったけれど、電子ピアノは存在しなかった。

ピアノを習うにはピアノがなければという時代だったのだ。そんな私も、10年くらい前に夜間用にと電子ピアノを購入した。58万くらいする高価なものだが、それでもピアノにはなり得ないのである。今は夜間の練習はほとんどせず、翌日グランドピアノで練習している。

ほとんど、はじめさんの練習用だが、グランドピアノでレッスンを受けるには違いがありすぎて不満だと言う。だから、お母様が反対されるお気持ちも解るのだ。体験レッスンをする事になったけれど、解決の糸口が見つかりますように。

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