高3の時、教え子であるI先生のもとから来たTさん。
現在は小学校の先生になり、教室に通って早11年。
今日は久々のレッスンだったが、唐突に「結婚しました!」と言われ
びっくり!!「どうして早く教えてくれなかったの」と聞くと
「直接会って伝えたかったから」と言う。
人との関わりは実に面白いものである。
I先生は小5の時に引き継いだ生徒さんだった。
音大を目指しながら、何度も挫折し、何度もやめると言った。
恩師のもとにレッスンをお願いしたら、1回きりで行かなくなるし、
周りの人から、彼女の事は諦めた方が良いと言われた。
甘やかした私に責任があり、随分と苦しい思いをした。
心を鬼にして、「もうレッスンに来なくていい」と彼女に言った。
そうしたら毎日毎日、彼女から電話がかかってきた。
心を入れ替えるので、なんとかレッスンして欲しいと訴えてきた。
今でも忘れられない名台詞は
「私からピアノを取ったら何が残るの」である。
これには参った。だったらもっと真面目に練習しろ!と思った。
しかし、彼女はそれから音大へ行き、ピアノの先生になり
優秀な生徒を2人も私に託したのだ。
あの時、諦めていたら2人には出会わなかった。
Tさんは大学で卒業演奏をしたほどの腕前であるが、
練習量がめっきり減り、いつももったいないなぁと思っている。
それでも彼女はピアノとの関わりは大切に思っているのだ。
彼女から「ピアノをやめたい」というのは一度も聞いたことがない。
恐らく生涯、ピアノと関わっていくのではないかと思う。
たとえ練習しなくても。(^^:
それにしても良い音で弾く。つくづくもったいないなぁ思う。
さて、お祝いに何を選ぼうかな…..。
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