ひと昔前の事。ビデオレンタルショップで偶然ワッツのビデオを発見した。1985年 エイヴァリー・フィッシャー・ホールにて収録の貴重な映像だ。当時7,000円だったが迷わずに購入した。
ワッツは録音が極端に少ないので、嬉しくて何度も見た(聴いた)。冒頭にスカルラッティのソナタ ニ短調L422が入っていて、この曲を勉強中だった生徒さんに貸し出したところ最初の所が破損してしまった。修理して返してくれたのだが、元通りにはならなかった。
実は、このビデオと同じLDが発売されていたのに、入手しようと思っているうちに絶版となってしまった。バレンボイムのベートーヴェン「ピアノソナタ全集」の時もそういう事があったが、ここぞという時にお金は使うものだと、もの凄く後悔した。
もうすっかり諦めていたのに、はじめさんがネットでゲットしてくれた。まさか入手できるとはね。プログラムは、以下の通り。
スカルラッティ:ソナタ ニ短調L.422
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番「月光」作品27-2
ショパン:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調作品35
ガーシュイン:前奏曲1,2,3番
リスト:超絶技巧練習曲第10番
ショパン:練習曲作品10-12「革命」
マクダウェル:練習曲作品46-2
他 全10曲
実に多彩なプログラム。まだ、東京に居た頃のはじめさんにこのビデオを送ったら、あの驚異的に動く口の速さに驚いていた。そして、ピアノと戯れるように演奏するワッツの姿が面白いと。クラシックには全く興味が無かったというはじめさんだが、きっかけは、このビデオと当時私が練習中のドビュッシーの「水の反映」だった。
はじめさんの友人にクラシックに詳しい人がいて、彼に聞いて購入したミケランジェリのドビュッシーにはまっていたなぁ。懐かしい想い出です。
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