子供の想像力

土曜日に小学生と中高生を含む高学年の2つのグループレッスンを行った。
今日は11月に4歳になる子を含む小さいお子さんと大人のグループレッスン。
はじめさんは東京出張になり、土曜日に高学年のグループに参加した。
女の子と一緒なのが照れるのか、いつもより緊張していたようだ。

先日入ったばかりの一番小さな女の子の集中力に驚いた。
他の子たちは、集まるとそれだけで嬉しくなりはしゃぎだしていた。
今回はベートーヴェンの「テンペスト」から第1楽章を弾いたが、
小さい子のグループは「トロイメライ」などの小品を弾いた方が良いかなと
演奏するかどうか躊躇していた。結局は弾いたのだが私の演奏はともかく、
ベートーヴェンは偉大なのだという事を改めて実感した。

演奏前に曲の説明をするが、ベートーヴェンは耳の病気にかかり
聞こえなかったという事をちゃんと知っている。
「嵐」という意味だから激しい曲だけれど、途中、ベートーヴェンが何かを
訴えているような右手だけのフレーズが出てくるので注意して聴いてね。
と言ってからピアノに向かった。私は2回出てくる、この心の叫びのようなフレーズは、
あえてペダルを踏みかえないで音を重ねて弾く。
演奏が終わると、すぐに感じた事を口々に話し出す子供たち。
強い打鍵の音は強風で木が倒れるかのようだとか、心の叫びのような箇所は
ベートーヴェンがこれからどうしたら良いのか考えているようだと、
6歳、7歳の子供たちが言うのだ。恐れ入った。

演奏発表後に、ムーミンの「それからどうなるの」という短い映画を見た。
ピアノの演奏と岸田今日子さんの語りがマッチしていて素晴らしい。
ミルクを買いに出かけたムーミンが次々とコワイ事に遭遇する。
それからどうなるの?もう子供たちは夢中だ。想像力の豊かな子供たち。
色々な事を考えながら見たり、聞いたりしているのだなぁ。

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